物語を作るとき、「矛盾点はないか?」「不自然ではないか」「ウソ臭くないか」と気になり、つい本筋とはずれた話や説明を入れてしまったり・・・けど、そればかり気にしていると、本筋から離れることによって冗長になり、説明ばかりの「つまらない物語」になりがち・・・
これは、自分の陥りやすい欠点なんだよなー。
例を挙げてみる。
アニメ「時をかける少女」について
あえて重箱の隅をつついてみる・・・
まあ、タイムパラドックスのことは置いておいて・・・
よく考えたら「未来からやってきた彼」は、現在の日本の高校に入れるはずはないのだ。
中学の卒業証明や、戸籍などがないわけだから・・・(それは未来にあるのだろう)
>もち、普通はそんなことは気にならない。こういうのを「重箱の隅をつつく」という。 が、まあ、人によっては、そういうのが気になり、しらける場合もあるのだろう。
主人公の同級生だった彼が、じつは未来からやってきた、タイムスリップができる、というのは、まあ物語のキーになるわけで、そのへんが「ご都合主義、しらけた」ととらえるか、「へえー、そうだったのかーーー」になるのか・・・
てなわけで・・・
「主人公の同級生の友達でもある彼が、実は未来からやってきた」という設定でひっかかり・・・
ここで「未来からやってきた場合、戸籍、中学卒業証明など身分証明が出来ないので、今の日本の高校には入れないぞ。」と思った場合・・・
自分は、なんとか、辻褄あわせ、説明しようとしてしまう。
じゃあ、未来で偽造した「時空を飛んだ先の自分がいきたい時代にあわせた身分証明書の類」などちゃんと用意して持ってきたということにしよう・・・
その場面をいれないとな・・・
と考えてしまい、時空をとんで行きたい時代に合わせ、通貨はもちろん、偽造証明書を用意し持ってきた、というようなセリフをいわせるか、その場面を入れるかしてしまうのだ。
が、これって、ぜったい蛇足だよなー。かえって「しらけてしまう」よな。
誰も気にしなかった「未来からきた人は、現在の日本の社会システムの中に入り込むのは困難である」ということに気づかせてしまい、かえってウソっぽくなってしまうだろう・・・
物語で「おかしい点」が見つかった時、放っておくか、修正するか、ボツにするか、辻褄合わせをして説明場面を入れるか・・・自分は、つい「辻褄あわせをして説明をしてしまい、かえって「おかしい点」を浮き彫りにしてしまいがち・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところで・・・
タイムトラベルものの「記憶」の矛盾について
時空を飛ぶ歴史改変者以外の、周りの者は、改変前の記憶がないはずなのに、改変前の記憶がある場合がある。
「時かけ」の場合もそれがあったが、時空を飛ぶ者同士、なにか感じる・通じるものがあったのかもしれない。
彼のほうも先に「主人公がタイムリープしていること」に気づくし、なので、「時かけ」の場合、矛盾というほどのものは感じなかった。
ちなみに「クロノトリガー」は、1999年に改変するわけだが、「2300年のドン」が、改変前の「ないはずの記憶」があったりする。(救われたことを自覚している様子)
まあ、これも「重箱の隅」かもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さてさて
自分が面白いと思った話題にしている「バッカーノ」も、
最後、どんでん返しとなるキーとなる話について、「重箱の隅をつつく人」がいるかもしれない。
その「重箱の隅」なこととは・・・>以下ネタバレ
「実は・・・あのとき、お酒のビンの中身をすり替えていた」という話があるのだが・・・
すり替えたビンの中身は「不死になるお酒」、
これにより死んだと思われたキャラたちが実は生きていたのだ。
不死のお酒は瓶3本。
それを、「普通のお酒6本」持っていたキャラたちが、「不死のお酒」とは知らず、「不死のお酒」の持ち主の横暴さにちょっとむかつき、仕返ししてやれというわけで、
自分たちが持っていた普通のお酒6本のうち、3本の中身を捨て、
むかつく持ち主の「不死のお酒」3本分を、自分たちの「捨てて空になった3本のビン」に移し、
「不死のお酒が入っていた空の瓶3本」に、自分たちの持っていた残りの「普通のお酒3本分」を入れ、すり替えた。
そして、「不死の酒」とは知らずに、「普通のお酒」として飲んだ。
持ち主は、すりかえられたことに気がつかない。
そのまま「不死のお酒」をめぐっての、いざこざがあったりする。
が・・・
普通のお酒3本の中身を捨ててまで、すり替えるか?
しかも、中身が「不死の酒」とは知らないのだ。ただの普通の酒だと思っているのだ。
舞台はアメリカ禁酒法の時代、お酒は貴重なものではないのか、それを3本分捨てるのか、と。
と、気になる人は気になるかもしれない。
が、まあ、自分なりに説明するとしたら、
その持ち主は「お酒」を大事そうにしており、「とても美味い酒」かもしれない・・・普通のお酒3本捨てて、すり替えるくらいの価値あるお酒なのだろう・・・とそのキャラたちは思ったのだ。
それに持ち主にむかついたから、ちょっと仕返ししたい・・・その大事そうに持ち歩いていたお酒をすり替えてやろうではないか、と。
・・・が、物語にはこんな長々とした理由説明はない。
うろ覚えだが、「ちょっと仕返ししたかったから、自分たちの持っていたお酒6本のうち3本の中身を捨て、相手のお酒3本分とすり替えた」くらいの説明しかなかったように思う・・・>本は図書館に返してしまい、手元にない^^;
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「中身を知らないのに、3本分も捨ててまで、すり替えるか?自分たちの酒6本分が3本分に・・・半分にしてまで」とつっつくのは「重箱の隅」だと思うが、もしかしたら人によっては「ご都合主義」にとらえられてしまうのかもしれない。
これは、自分の陥りやすい欠点なんだよなー。
例を挙げてみる。
アニメ「時をかける少女」について
あえて重箱の隅をつついてみる・・・
まあ、タイムパラドックスのことは置いておいて・・・
よく考えたら「未来からやってきた彼」は、現在の日本の高校に入れるはずはないのだ。
中学の卒業証明や、戸籍などがないわけだから・・・(それは未来にあるのだろう)
>もち、普通はそんなことは気にならない。こういうのを「重箱の隅をつつく」という。 が、まあ、人によっては、そういうのが気になり、しらける場合もあるのだろう。
主人公の同級生だった彼が、じつは未来からやってきた、タイムスリップができる、というのは、まあ物語のキーになるわけで、そのへんが「ご都合主義、しらけた」ととらえるか、「へえー、そうだったのかーーー」になるのか・・・
てなわけで・・・
「主人公の同級生の友達でもある彼が、実は未来からやってきた」という設定でひっかかり・・・
ここで「未来からやってきた場合、戸籍、中学卒業証明など身分証明が出来ないので、今の日本の高校には入れないぞ。」と思った場合・・・
自分は、なんとか、辻褄あわせ、説明しようとしてしまう。
じゃあ、未来で偽造した「時空を飛んだ先の自分がいきたい時代にあわせた身分証明書の類」などちゃんと用意して持ってきたということにしよう・・・
その場面をいれないとな・・・
と考えてしまい、時空をとんで行きたい時代に合わせ、通貨はもちろん、偽造証明書を用意し持ってきた、というようなセリフをいわせるか、その場面を入れるかしてしまうのだ。
が、これって、ぜったい蛇足だよなー。かえって「しらけてしまう」よな。
誰も気にしなかった「未来からきた人は、現在の日本の社会システムの中に入り込むのは困難である」ということに気づかせてしまい、かえってウソっぽくなってしまうだろう・・・
物語で「おかしい点」が見つかった時、放っておくか、修正するか、ボツにするか、辻褄合わせをして説明場面を入れるか・・・自分は、つい「辻褄あわせをして説明をしてしまい、かえって「おかしい点」を浮き彫りにしてしまいがち・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところで・・・
タイムトラベルものの「記憶」の矛盾について
時空を飛ぶ歴史改変者以外の、周りの者は、改変前の記憶がないはずなのに、改変前の記憶がある場合がある。
「時かけ」の場合もそれがあったが、時空を飛ぶ者同士、なにか感じる・通じるものがあったのかもしれない。
彼のほうも先に「主人公がタイムリープしていること」に気づくし、なので、「時かけ」の場合、矛盾というほどのものは感じなかった。
ちなみに「クロノトリガー」は、1999年に改変するわけだが、「2300年のドン」が、改変前の「ないはずの記憶」があったりする。(救われたことを自覚している様子)
まあ、これも「重箱の隅」かもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さてさて
自分が面白いと思った話題にしている「バッカーノ」も、
最後、どんでん返しとなるキーとなる話について、「重箱の隅をつつく人」がいるかもしれない。
その「重箱の隅」なこととは・・・>以下ネタバレ
「実は・・・あのとき、お酒のビンの中身をすり替えていた」という話があるのだが・・・
すり替えたビンの中身は「不死になるお酒」、
これにより死んだと思われたキャラたちが実は生きていたのだ。
不死のお酒は瓶3本。
それを、「普通のお酒6本」持っていたキャラたちが、「不死のお酒」とは知らず、「不死のお酒」の持ち主の横暴さにちょっとむかつき、仕返ししてやれというわけで、
自分たちが持っていた普通のお酒6本のうち、3本の中身を捨て、
むかつく持ち主の「不死のお酒」3本分を、自分たちの「捨てて空になった3本のビン」に移し、
「不死のお酒が入っていた空の瓶3本」に、自分たちの持っていた残りの「普通のお酒3本分」を入れ、すり替えた。
そして、「不死の酒」とは知らずに、「普通のお酒」として飲んだ。
持ち主は、すりかえられたことに気がつかない。
そのまま「不死のお酒」をめぐっての、いざこざがあったりする。
が・・・
普通のお酒3本の中身を捨ててまで、すり替えるか?
しかも、中身が「不死の酒」とは知らないのだ。ただの普通の酒だと思っているのだ。
舞台はアメリカ禁酒法の時代、お酒は貴重なものではないのか、それを3本分捨てるのか、と。
と、気になる人は気になるかもしれない。
が、まあ、自分なりに説明するとしたら、
その持ち主は「お酒」を大事そうにしており、「とても美味い酒」かもしれない・・・普通のお酒3本捨てて、すり替えるくらいの価値あるお酒なのだろう・・・とそのキャラたちは思ったのだ。
それに持ち主にむかついたから、ちょっと仕返ししたい・・・その大事そうに持ち歩いていたお酒をすり替えてやろうではないか、と。
・・・が、物語にはこんな長々とした理由説明はない。
うろ覚えだが、「ちょっと仕返ししたかったから、自分たちの持っていたお酒6本のうち3本の中身を捨て、相手のお酒3本分とすり替えた」くらいの説明しかなかったように思う・・・>本は図書館に返してしまい、手元にない^^;
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「中身を知らないのに、3本分も捨ててまで、すり替えるか?自分たちの酒6本分が3本分に・・・半分にしてまで」とつっつくのは「重箱の隅」だと思うが、もしかしたら人によっては「ご都合主義」にとらえられてしまうのかもしれない。
- 関連記事
-
- 物語の始まり
- 構成について>「24」「ショパン物語」を例に
- 物語創作において自分が陥りやすい欠点
- 物語へのつっこみ
- なぜつまらなくなったのか>「14歳の母」他