ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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ショパンの愛人として「ジョルジュ・サンド」を思う人は多いだろう。

PTNAのマンガにも描いているが(あるいはこれから載るが)
愛人としての期間は短く(つまり肉体関係は最初のうちだけ、ショパンが病弱だったためか、サンドは愛人ではなく、母親のようなノリだったみたい)、つまり、ずっと友情だけでつながっていたという。
あの恋多き女と呼ばれるサンドが「友情だけでのつながり」を続け、これといった浮気もなく(多少はあったかもしれないが)よほどショパンのことを思っていたのかもしれない。
「愛人ではないつながり」(サンドは「友情」と表現している)であったと言われる。
家族愛のようなものか・・・まあ、面倒見のいいサンドである。


が、だからこそ「これだけ尽くしたのに」と、ショパンがサンドの言うことを聞かず、ソランジュ(母親サンドに反抗しまくる娘)を助けたことに怒り狂ったのかもしれない。

まあ、そもそも、サンドは「そうなったいきさつ、いろいろあった出来事」をショパンにちゃんと説明せず、むしろ隠し(友達には愚痴っていたのに)
なので、ショパンにとってみれば、当時子供を身ごもっていたソランジュを助けるのは当然のこと、母親としてのサンドの言うことが「娘に冷たすぎ」で理解できなかったのかもしれない。

そして、9年続いたサンドとのつきあいが終わってしまったのであるが・・・

そのあと、サンドのほうは、また男をとっかえひっかえ、恋多き女性に戻ってしまった。



「恋多き女性」にあこがれる女性は、今も多いかもしれんが・・・

サンドの子供たちにしてみれば、「恋多き母親」はどうであったのだろうか。
もち、サンドなりに子供たちを愛していただろうが・・・

とくにソランジュはわがままで、かなり意地悪で性格悪そうに思えるが、愛情に飢えていたのかもしれない。

反対に息子モーリスはサンドに溺愛されていたので、ソランジュほど愛情に飢えていなかったかもしれないが・・・

そもそも、息子を溺愛、娘に厳しいサンド・・・母親として・・・うーっむ・・・


もち、サンド、ショパン、その関係者の手紙や日記などから、後々伝え聞くところによるものから推測、推察されるに過ぎないのだけど。


息子モーリスは、同居人(ノアンにいる間だけ)のショパンを毛嫌いしていたというが、

ショパンも病気のため、けっこうイラついていたり、
病気なのでサンドの気はショパンのほうへ向けられるので、
モーリスとしては「気難しい病人の男に、母親をとられた気分」になっただろうということで
ショパンを嫌った気持ちも分からないでもない。

それでもサンドは息子モーリスを溺愛し、ショパンとの生活に疲れを感じるようになったのか、モーリスが成人するとショパンよりもモーリスを立てるようになったという。

一方、相変わらずサンドはソランジュに厳しかった。


差別しているつもりがなくとも、ソランジュには差別されているように感じたかも・・・なので、わがままに反抗的になっていったのかもしれない。

なので、ますますサンドはソランジュに厳しく接するという悪循環。

ショパンはそれを感じ、サンドからなにかと厳しくされるソランジュに同情し、かばったのだろう。

そのことで、サンドは「ショパンは自分よりもソランジュを選んだ」と怒り狂い、決別に踏み切ったのだろう。


ショパンは、サンドから最後の決別の手紙を受け取った後、自分から言い訳したり、よりを戻そうとしたわけでもなく、受け入れたようだが・・・



後にイギリス滞在・旅行に出かけたとき、サンドの髪の毛ひとふさを持ち歩いていたらしいというのだから、未練があったのだろう。

と、いうと
「いつまでも別れた女のもの(しかも髪の毛)を持ち歩くなんて、ショパン、キモーッ」と思う人もいるかもしれんがーーー


後世にも名を残すショパンほどの人から、それだけ未練もたれるとは、「女冥利につきるぜーーーうらやましいーーー」と思う人もいるかもw

いや、でもショパンと生活を共にするのは、なかなか大変だったようである。病気のため癇癪起こしたり、精神的に不安定だったらしいので。

ショパンの残った手紙は冷静で理性的で、
どちらかというとサンドのほうが感情的のような感じだけど。

いやいや、不思議なのは、それだけショパンと長く付き合っていて(ショパンはすでに25歳くらいから、結核の兆候が見えていたらしい)、サンドや子供たちに「結核」がうつらなかったことである。

>いや、こういった病気の感染について、専門的には分からないのだけど・・・免疫があったということなのか、うつらない体質だったのか・・・?

それに、ショパンの妹が幼いころ、結核で亡くなっているが、ショパンの両親も姉も結核にはならなかったみたいだし・・・ショパンだって、時期的に見て、妹からうつされた、というわけではなさそうだし・・・

まあ、とにかく・・・
サンドのおかげで、結核だったにも関わらず、ショパンは39歳まで生きることが出来た、ともいえるらしい。(サンドはかなりショパンの健康に気を使っていた)

で、病弱とは言いながら、馬車での長旅をけっこうしているショパン・・・

体が弱く、とにかく体力がなかったと言われるショパンだけど、現代人よりも、よっぽど体力があったのでは、とも思う^^;

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さてさて
ショパンには「ちょっと皮肉をまぜた割と冷静な別れの手紙」を書き送ったサンドだが・・・

「ショパンとの別れ」のことで
サンドは友人への手紙には、ショパンの悪口や愚痴を書き送っている。かなり感情的な内容であったようだ。
作家でもあるので、書いて、憂さを晴らしていたのかもしれない。書くと、わりとスッキリするものである。
書かずにはいられなかったのだろう。

一方、ショパンは、周りには、サンドの悪口はほとんど言わなかったらしい・・・

なので、周囲はショパンに同情的で、サンドのほうが良くない印象をもたれてしまった感じがする。

ショパンとサンドの共通の友人は、サンドとの付き合いを絶ってショパンのほうへ行ってしまったり、中立の立場をとったり・・・といった人がわりと多かったみたいである。ショパンとの付き合いを絶ったひとはほとんどいなかったのでは、と思う。



周囲に、これといったサンドへの悪口はもらさなかったらしいショパンだけど
(ソランジュがサンドのことを悪く言っても、たしなめ、サンドと仲直りするように諭したという)

それでも、ワルシャワの家族(ルドヴィカ姉さん)には、「(サンドは)奇妙な、わけの分からない人だ」とこぼしている。

ショパンは、サンドについての本音は、ワルシャワの家族だけにこぼしていたようである。
そして、それまでサンドと手紙のやり取りをし友人として交流していたルドヴィカ姉さんも、サンドと距離を置く。


ある特定の私人への悪口や愚痴を言う場合、言う相手に、正直に本音をもらしていいかどうか、まず考えてしまうだろう^^;
何も考えず、悪口言いふらす人もいるかもしれないが、「この人に、本音を言って大丈夫か?」と言う相手を選ぶだろう。

悪口は基本的に言ってはならないが、ストレス発散のために、信用できる友人などに愚痴をこぼすくらいはいいと思う。


こうも言い換えられる。腹を割って、私人の悪口をこぼせる友人がいるかどうか・・・

友人はその悪口を周囲にばらして、自分を窮地に立たせたりしないか・・・
悪口言っている自分のほうが嫌われるのではないか・・・(人の悪口をよく言う人は警戒されるだろう。だって自分も言われてるかもしれないから)

・・・と心配しないで済む相手(友人)である場合、心置きなく、その相手(友人)に、特定人物の悪口をこぼせるのかもしれない。

心を開いて、マイナス感情をもこぼせる友人が多いか少ないか・・・

サンドは多く、ショパンは少なかったかもしれない?

まあ、でも、ショパンも、他の人の悪口・・・たとえば、弟子のロジエール嬢へ「メス豚呼ばわり」したり(ピティナ「ショパン物語」68話参照)、その後登場する予定の弟子のジェーン嬢などに対し・・・友人への手紙に愚痴っている)をこぼしたりしていたみたいだけど。

が、基本的に、ショパンへの周りの評価は「礼儀正しい紳士」である。

「人の悪口など言ったことが一度もない」なんて人は、まあいないだろう。

けど、あまりに悪口が過ぎれば、言っている方が、周りから警戒されたり、引かれたり、批判されたりするだろう。


うむ、サンドは周囲の友人にもわりと腹を割って本音を語り、開けっぴろげであるのに(なので、容赦がなくキツイところもあるかも?)
ショパンは、周りに対して控えめな性格で、本当に腹を割って話すことは少なかったかもしれない。


そして、周囲の反応は・・・
サンドが「ショパンの悪口」を言っても、ショパンを悪く思う人はほとんどいなかった。
そして、ショパンに同情し、サンドから離れた者も多かったようだ。



・・・でも、手紙など紛失されたものも多く、本当のところは分からない。

ソランジュの反抗的なわがままぶりも、サンドの視点から見たものでしかない。(そういえば、ソランジュのその後も、夫クレサンジェと添い遂げたのかもわからない・・・が、母サンドのような恋多き女であったなら、そういう話はでてくるだろう・・・)

人間、どうしても、自分の都合のいいように書いてしまう。都合の悪いことは書かない。相手を加害者にし、自分が被害者であるように、自己弁護してしまう。
>かくいう自分もだ。

ところで、ショパンは「晩年はサンドと別れて孤独だった」とも聞いたことがあるが、友人たちがなにかと世話したり助けたり、ルドヴィカ姉さんもかけつけ、つきっきりで、最期まで看病してくれたし・・・人には恵まれていたとも思う。
ショパン自身は、死を目の前にして、体の不調、苦しさもあり、孤独感を味わっていたのかもしれないが・・・

いやいや、ショパンと周りの人間関係、視点をかえてみれば、また別の人間ドラマがあるかもしれない。

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ところで・・・

夏の半年はノアンのサンド所有の館で一緒に過ごし、冬はパリで別々のアパートで暮らしていたショパンとサンド。

そういえば、ノアンでの暮らしのとき、ショパンはそれなりの生活費をサンドに渡していたのかどうか?・・・おそらく、生活費としてのお金を渡してなかったのではないか、と言われている。
もちろん、高価な贈り物はしていたらしいけど。

ノアンではサンドが金銭的なもの含めたショパンの生活の面倒を見ていたという感じらしい。

なので、ショパンが、サンドの家族問題について口出しするのを、サンドは嫌がったのかも・・・
というか、口出しされるのが嫌だから、口出しされる権利を与えたくなかったから、お金を請求もしなかったのかも・・・

仮にショパンがお金を渡そうとしても受け取らなかったかもしれない。


けど、決してサンドはお金が余っているというような感じではなく、余裕があったわけではなさそうで・・・(友達に金銭的なことで愚痴っている手紙もあるし)
作家として書きまくって、なんとか稼いでいた、という感じなのだろうか。


これが本当ならば・・・いやあ、サンド、すごい。

「大いに金を稼ぐ男」と一緒に生活しても、男に生活費を請求せず、自分で金銭的なものを含めた男の生活の面倒まで見ていたのだから。

現在でも、このような女性はめずらしいだろう。
(というか、男が「大いに稼いでいる」んだったら、請求されなくても、せめて半分くらいの生活費は払え、と思うだろう)

ふとっぱらなサンドである。

もち、ショパンがケチで生活費を払わなかったわけではなく、お金はあったらあるだけ使ってしまう浪費家で、贅沢好きだった・・・あまりに生活感がなかったショパンなので、生活費のことは思いおよばず、言われなかったので払わなかったのだろう・・・(もちろん、払っていなかった証拠もないが)

ま、サンドは、金銭的なことよりも、ショパンの健康のことがずっと気がかりだったようである。

ショパンが神経質で気を使わないといけなかったので、こっちのほうが大変だったのだろう。
ショパンも病気のせいで、精神的にまいっていることが多かったようなので。

友人への手紙などでは、ショパンの健康のことが、よく話題になっていたようである。

なので、やはり長年の疲れが、溝をつくり、
溺愛している息子モーリスもショパンを毛嫌いするようになり、
娘ソランジュはショパンに甘えるだけでなく、母親サンドへの嫌がらせにショパンを誘惑するような態度をとるようになったとか・・・

楽しいノアンでの生活が憂鬱なものになり、

そして、「ソランジュ」のことで、ショパンがサンドに対し、サンドの言うことを聞かずに、おまけに「(ソランジュの)母親として、その冷たい態度はいかがなものか」的な説教めいた手紙に、爆発してしまったのかもしれない。

そう、サンドにしてみれば「あんたなんかに何が分かるのさ」であろう。
実際「ショパンは家長ではないので、家族問題に口出ししないで欲しい」みたいなこと言ってるようだし。

しかし、ショパンは詳しいことは知らされてないので、分からないのは当然である。
ショパンにしてみれば「サンドのほうが分からない女」であろう^^;
で、自分だけ「のけもの」にされているので、一緒に暮らしていても、孤独を感じていただろう。

つうか、やっぱ、かなり神経質だったという芸術家ショパンと一緒に暮らすのは大変だろう・・・
神経質な男・・・しかも「かなり」である・・・まあ、たいていの女性は「そういう男はゴメン・・・」であろう。

まあ、しかしショパンには才能があった・・・ショパンの才能に惚れたのであろうサンド。

大いにお金を稼ぐが生活費は払わず、神経質で病気がち・・・しかも愛人だったのはほんの最初だけで、あとは情でつながった友人関係の同居人という感じのショパン。

サンドは、やはり偉い。

とまあ、いろいろ憶測できるのである^^;
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

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RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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