ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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「時空改変もの作品」について、さらに考察。
>ドラゴンボール(セル編)いついても語るぞ。


さてさて
前日記で、時空改変ものは、改変したら時間軸塗り替え型と、改変するたびに改変内容に合わせた時間軸世界が生まれるパラレルワールド型の2つがある、と書いたけど・・・

時間軸塗り替え型の中にも2種類あるような気がする。

ひとつは・・・
改変者が、時間軸上の動かせない「既存事項」を考えず、辻褄を合わせようとせずに行動し、改変者が積極的に運命・歴史改変してしまう物語。

例としては・・・
RPG「クロノトリガー」
邦画「バブルへGO」
アニメ「時をかける少女」(原作の小説、それに基づいて作られた邦画のほうの内容は忘れてしまったが・・・汗)

創作者は、「主人公がどうやって大きな改変を成し遂げるのか」に重きを置いていて、時間軸上の辻褄合わせを考えていない、なので、どうしたって矛盾はでてくる・・・

ということで、そこは目をつぶるのがお約束なのかもしれん。
辻褄が合わないことなど、この手の話には些細なことなのである。





もうひとつは・・・
時空を超えた者が、その時代・時・時間に介入し改変したことも「すでに既存事項であった」としている話や、改変後の時間軸上の出来事の辻褄がいちおう合っている話。

時空を超えてしまった者は、辻褄合わせを考え、時空を飛び超えてたどり着いた時代に「あまり介入しないように」と行動する・・・つまり消極的改変者・・・または、元の世界に戻したい、改変などしたくない、と、辻褄合わせのために行動する者の話。

例として・・・
洋画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」(パート1)
ライトノベル「涼宮ハルヒの消失」(アニメのほうのこの話は見てない)
邦画「サマータイムマシン・ブルース」(原作は演劇らしい)

「バック・トゥー・・・」などの作品群では
主人公は積極的改変をせず、辻褄あわせの行動をし、または「じつはそういうことだったのか」と時間軸上で起こったことの辻褄がすでに合っていた、というような話であり、

つまり、創作者も、辻褄合わせを意識しているので、時空塗り替え型の話だけど、そう大きな矛盾はない。






ちなみに・・・
時空を超えたしまった者(主人公)は、その時間軸上で起こったことを受け入れ、べつに辻褄合わせの行動もしない、すべて既存事項の話として成立している作品、つまり「時空を飛ぶけど、時空改変ものとはいえない物語」もある。

例として・・・
漫画「ファイヤートリッパー」(高橋留美子)
ライトノベル「タイムリープ、あしたはきのう」(高畑京一郎)

「あしたはきのう」は・・・意思だけ時空を飛んで、その時に存在する自分の肉体に意思が入る。ので、その時間・時に起こったことや行われたことを改変するわけでもなく、介入するということもなく、どういう行動をとったのかを辿っていく、という感じの話。

「ファイヤートリッパー」も「あしたはきのう」も、時空を飛び越える主人公の、そのときに行った行動・運命・歴史はすでにその時間軸上では既存事項として成立している。


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ほかにも、いろいろと「時空改変もの」「時空を飛び越える者」の話はけっこうあるだろう。

時空を飛び越える者=主人公は、大きな改変を行うか、それとも辻褄合わるために行動するか・・・
前者に対しては「矛盾をつつくのは野暮」であり、後者には逆に「矛盾探しをしてみる。そして補完してみる」のもまた楽しいかもしれない。


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では、次にパラレルワールド型の以下2作品について。


RPG「クロノクロス」
漫画・アニメ「ドラゴンボール・セル編」


ドラゴンボールでは・・・
人造人間に破壊された未来からきたトランクスは、歴史を変えようと過去に遡り、強くて頼りになるゴクウに、「未来で開発された治療薬」を手渡す。このままではゴクウは病気で死んでしまう運命なので、その病気を治してもらおうと、つまり未来の運命を変えようと歴史改変を試みる。(このときは、トランクスは「改変すれば塗り替えられる」と思っていたのだ)

で、たしかにゴクウは薬のおかげで助かるが・・・

もとの時代・未来へ帰ったトランクスだが、帰った先の未来世界は、やはり破壊されたままであった。

つまり、ゴクウに薬を渡しても(歴史改変・介入しても)、ゴクウが死なない時間軸パラレルワールドが生まれただけであり・・・

トランクスが帰った世界は元のまま=ゴクウは昔に病気で死んでしまい、仲間たちも殺され、破壊された未来だったのだ。

そこでトランクスは、再度、自分が歴史改変・介入したパラレルワールド「ゴクウが死なない時間軸世界」に行き、そこでいろんな闘いを経験して、進化し、強くなり・・・
そして、もとの帰るべき場所「破壊された未来」に戻り、自力で人造人間を倒し、未来を救うのである。

以前のトランクスの力では、人造人間たちの足元にも及ばなかったが、歴史改変し、パラレルワールドへ介入、そこで闘いを学び、強くなったのだ。

もち、ほじくれば細かい矛盾はあるかもしれないが・・・

歴史改変・介入しても、自分の帰るべき時間軸上の世界を変えることはできないパラレルワールド型の話なのに、歴史改変・介入を機に、自分の帰った先の世界の運命を大きく変えたトランクスのお話は「パラレルワールド型・時空改変もの」として、よくできた話だと思う。



さてさて・・・
それに比べて「クロノクロス」は・・・
まあ、散々HPで語ったけど、ここで、初めて読む人もいるだろうということで書いておこう。

クロノクロスは、前回の日記にも書いたように、「塗り替え型のクロノトリガーの続編、クロノトリガーの話とリンクしている」ので、
「パラレルワールド型」のはずなのに、「塗り替え型」とごっちゃに混合しているところがある。

例としてあげるなら・・・
クロスでルッカが残した手紙に「殺された未来」というような言葉がある。
自分たちが改変し、未来を救ったために、「ラヴォスに破壊される元の未来」が消えてしまったことを言っているのだろう。

しかし、このクロスでのルッカが言う「殺された未来」は「パラレルワールドありの設定」ではありえない。パラレルワールド型では、元の世界(元の未来)は消えずに存在するのだから。

「塗り替え型」であれば、たしかに「元の世界(破壊された未来)」は改変により消えてしまい=殺された」ということになるだろうが・・・


で、パラレルワールド型だと、改変しても「元の世界」は存在し、つまり敵を倒しても(クロスの場合は「ラスボスを解放する」)、敵を倒した(ラスボスを解放した)パラレルワールドが生まれるだけであるので、「クロノクロス」ではラスボスを「時間軸世界とは関係ない別の次元世界に巣くう」ということにしたのだろう。
そこは、おそらく「時間に支配されない別次元世界」なのだろう。

なので、ラスボスの「時喰い」は、「クロノトリガーでAD1999年に倒されたラヴォス」の怨念が、「クロノトリガーで約12000年前に存在したサラ」を取り込むことができたのだろう。
で、AD1020年に存在する主人公セルジュたちが介入し、解放することができるのだろう。

しかし、怨念を取り込み続ける時喰いは「遠い未来」には完全体となって時空を喰い、すべての世界は無となってしまう、というのだが・・・「遠い未来」はおかしいだろう。時間は関係ないはずだ。

AD1999年に倒されたラヴォスが別次元に巣くい、12000年前のサラを取り込めるのなら、未来も過去ないすべての時間世界に存在する「怨念」を取り込み、即「時喰いは完全体」になり、即「世界を無にする」ことになるはずである。
AD1020年に存在する主人公セルジュが介入する間もないはずである。「時喰いが巣くう別次元世界」に過去も未来もない・・・時間は関係ないのだから。




時空改変もの、時間移動ものを扱う物語の作り手は、この2通り(パラレルか、塗り替えか)のうち、どちらかを決めるのだろう。

けど、おそらくクロノクロス製作者は、あんまり、そういうことを気にしなかったのか・・・塗り替え型のトリガーと、無理やり関連付けてしまった感じがする。


というか、クロノクロス製作者は、最初は、クロノトリガーと関係ない話(つまりトリガーを知らなくても分かる話)にするつもりだったらしい。
けど、クロノクロス発売の2週間前に、PS版クロノトリガーが発売されることになり、「じゃあ、せっかくだから関係付けよう」ということになったらしい。

・・・つまり、クロノクロス製作者の最初の構想に「クロノトリガーのその後」という要素はなかったということで・・・ きっと、最初の構想では「クロノトリガーを知らなくても分かる話」「クロノトリガーと関係ないパラレルワールドもの」ということで、シナリオを進めていたのだろう。

で、だいぶたってから「クロノトリガーPS版発売」のことを知ったらしく、そこで、物語の修正や変更、つまり「クロノトリガーとの関連付け」が行われたのかもしれない。

なので「クロノトリガーの基本設定(塗り替え型)は気にせずに、とにかくトリガーに関連付けよう」ということになり、
なんだかトリガーと関係付けたところのほとんどが無理があり、矛盾が目立つ話になってしまったのかもしれない。

クロノトリガーと関連付けたために、ごっちゃになって、分かりにくくなった感じのクロノクロスである。


もちろん、私の憶測に過ぎないけれど。
最初の構想のままで、クロノトリガーと関係ないパラレルワールドものの話としてシナリオを進めていれば、と残念に思うのである。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

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