ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
前記事「自分のお値段」ともリンクするテーマかもしれない。

その前記事「自分のお値段」の後半部分で、以前のテレビ番組「新日本人、消費しない若者」についてちょっと触れたけど・・・
つい最近でも「若者がモノを買わない理由」を考察?した記事を見た。

http://news.livedoor.com/article/detail/3797677/
以下その記事から引用

若者がモノを買わない要因として「将来に対する不安」、「低い上昇志向」、「固定化された人間関係」、「漠然とした結婚意識」、「インターネットへの依存」の5つがあるという。

これらの要因が下記のように「貯蓄志向」、「いいモノへの欲求」、「他人に触発されてモノを買う経験」、「今やりたいことをやる意識」に影響を与え、結果として消費の低下につながっていると分析している。

○将来に対する不安→将来に不安を抱いているM1、F1は、貯蓄志向が高い。したがって消費力は低い。

○低い上昇志向→上昇志向を持たないM1、F1は、いいモノを欲しいという欲求が低い。したがって消費力は低い。

○固定化された人間関係→交友関係の開拓意欲が低いM1、F1 は、他人に触発されてモノを買う経験が少ない。したがって消費力は低い。

○漠然とした結婚意識→結婚想定時期が遠いM1、F1は、今やりたいことをやっておきたい意識が低い。したがって消費力は低い。

○インターネット利用時間
<M1層>→インターネット利用時間が長いM1は、情報が多すぎて調べるのが面倒になり、購入を中止した経験が多い。したがって消費力は低い。
<独身F1層>→インターネット利用時間が長い独身F1は、ネットで調べている間に、何を買ってよいかわからなくなった経験が多い。したがって消費力は総じて低い傾向。

レポートでは、若者に積極的に消費してもらうためのアプローチとして、
購買へのためらいを払拭するための“背中の一押し”や“先送りはできないと”思わせることが効果的で、さらに機能訴求よりも“素晴らしい自分”イメージを想起させることが有効であると考察している。

ーーーーーーーーーーーーーーーー引用終わり


・・・さて、ワシは若者ではないが、ワシも消費しない。
必要なものやどうしても欲しいものはもちろん買うが、必要でないものやそれほど欲しくないものは買わない。
子供のときは「無駄遣いするな。質素に暮らせ。いざという時の蓄えを。」というような道徳の授業まであった。
それが、まあ、世の中は「消費しない若者に対して嘆く?」ようになり、変わったものだ。

以前ネタにした「朝日新聞の『恋愛しない若者たち』について書かれた記事」ともリンクしそうなネタだ。

ちなみに、若者たちが恋愛をしなくなったのではなく、恋愛にしゃかりきになっていたバブル世代と較べて、恋愛を最優先しなくなった若者が増えた、ということなのだろう。
思うに・・・バブル世代は世間の空気に踊らされて、「恋愛しないと寂しい人、かわいそうな人と思われるので、とりあえず彼氏彼女が欲しい」という感じがあったような気がする。

なのに、その朝日新聞の記事は『恋愛を優先しなくなった若者のことをあまり良く捉えていない』内容であった。

で、「若者が消費しなくなった」のも、もしかしたら、恋愛に重きを置かない若者が増えたので、見栄を張るような消費もしないのかもしれないが・・・

見栄を張らず、自分にとってそれほど欲しくない、不必要なものは買わない・・・って、きわめて健全な気がするが・・・

なんだか世間では「モノを買わない若者」をあまりいい意味では捉えていないようである。
>「上昇志向が低い」とか「交友関係の開拓意欲が低い」とか。

しかし・・・
「上昇志向が低いから消費しない」ということは・・・
じゃあ、消費していると上昇志向が強いのか?

ちなみに、自分の場合、今は上昇志向はまるでないが、昔は「ピアノが上手くなりたい」「おもしろいマンガが描けるようになりたい」という気持ちがあり、それなりにがんばったつもりである^^;

けど、自分は昔から、服飾品、ブランドものにも興味ないし、これといって欲しいものはなかったので、買いものもあんまりしなかった。物欲に欠けていた。
強いて言えば、古本屋で気に入ったマンガの単行本を買うことしか興味なかったが・・・それでも古本屋で安く買おうというケチさ・・・である^^;

でも、世間様が「上昇志向が低いと消費しない」と言うのだから・・・
どうやら、なにかに燃え、上達=レベルアップを目指すことは「上昇志向がある」とは言わないようであるw

ま、今の自分は、歳をとり気力体力がなく=従って上昇志向もなく、ますます消費はしなくなった。
ので、上昇志向がないので消費力が低い、というのも間違ってはいないのかもしれない。

けど、何か夢を持ち、それに向って努力している=上昇志向があるけど、買い物に興味なく、あるいは買い物をする暇がなく、消費力は低い場合もけっこうあるだろう。

なのに・・・
なにか消費をし、世間一般の人がうらやましがるような物(ブランドとか?)を欲しいと思わない人は上昇志向がない、とマイナスに見なすのはいかがなものか、と。

まあ、けど、商業主義・経済優先主義の世の中なので、消費しない人が増えるのは困るのだろう。
経済優先主義的考えが、偏った価値観を押し付け、その価値観に従わないものを批判するのだろう。

ただ・・・以前にも「新日本人」という「消費しない若者と消費しまくったバブル世代」を較べたテレビ番組があったが・・・こちらは、消費しない若者に対して好意的に捉えていた。

他の人の意見を見ると「消費しないと幸せになれない人が少なくなったから、消費する若者が少なくなった」とプラスに捉えている人もいる。

うん、逆を言えば、消費をしないと幸せを感じない人こそ、なんだか貧しい気もする・・・

地球環境のことを考えればプラスに捉えられるし・・・

なのに・・・
周りに振り回されず、要らないものは要らないとする生き方を憂え、消費をしないことをマイナスにだけにしか捉えないほうが、偏っているように思うのだが。

それに・・・
これって、単に、若者にとって欲しい、買いたいと思うような魅力ある物がないだけの話じゃないのか?と思った。

それを「上昇志向がない」だとか「交友関係が狭い」とか・・・消費をしない方に問題があるような「若者分析」に、「なんだかなー・・・」と思う。

大半の人たちが「同じものに興味を示し、これが欲しい」というような時代ではなくなり、趣味が多様化し、それぞれ興味を持つものが違う、お金の使い道が違うという時代に入っただけであり、

「男性なら、ほぼ全員、車や時計にお金をかけるはず」「女性なら、ほぼ全員、美容やおしゃれにお金をかけるはず」「皆、恋愛したいはず、モテたいはず。そのためのお金を惜しみなく使うはず」「そうじゃない人は少数の変わり者。普通ではない人」という考えに縛られているだけじゃないのか?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてさて・・・
消費をしまくる人の中には、やはり周りに自分を良く見せたい、高給なものを身につけ、手に入れ、周りを羨ませたい、見栄を張りたいという人もいるだろう。

前の記事の「自分のお値段」にも書いたが・・・

世間が良しとする価値観に合わせ、世間から見て自分はどう見えるか?幸せそうに見えるか?に囚われすぎると、かえって幸福感から遠ざかり、不健全な気もする。

もちろん、世間が良しとする価値観からの完全離脱は難しい。どうしたって影響を受けるし、他者から好かれたいし認められたいので、他者から自分がどう思われているのかも気になる。下に見られたくないし、バカにされたくないだろう。できれば優越感を味わいたいだろう。

おしゃれ、車、食事、派手な遊び・・・消費に走ったバブル世代(しかし、私はバブル世代だが消費はしなかった。なので、ひとくくりにするのも良くないかもしれないが)は、世間が煽った恋愛至上主義に染まり、見栄を張った。華やかさを愛し、地味を嫌い、質素で地味な人をバカにする傾向があった。

なので、中には、本当は「高級なもの」など別に欲しくないのに、そんなに見栄を張りたくないのに、華やかな空気に必死に合わせていた人もいるかもしれない。

まあ、そういう世間一般の価値観に逆い、わが道を行く人種のひとつが、オタクだったわけで・・・
世間の価値観に染まらないオタクは、世間一般の人たちから白い目で見られるのは当然だったのかもしれない。

今はちょっと風向きが変わったようにも思えるが、しかし「スクールカースト」のことを聞き、まだまだ世間はオタクに厳しいようである。

いや、オタクだって、自分が好きなものにはとことんお金をかけ、消費するのだろうが・・・
世間一般が消費してくれと思うようなもの(車、時計、服飾品、ブランド品、旅行、外食などなど)とずれるから、良く思われないのだろう。

コンプレックスを刺激し、見栄を張らせるために恋愛至上な生き方を良いこととして押し付け、消費させようとする世間様であったが、「消費しない若者」によって、だんだん風向きが変わってきてしまい・・・

消費することを良しとする世代は、自分たちが染まってしまった価値観、それらに踊らされてきた自分を肯定したいので、それらの価値観から離脱しつつある若者に対し、「最近の若者は・・・」と批判してしまいがちになるのかもしれない。

が、世間の流行に踊らされて消費しまくったバブル世代よりも、要らないものを買わない堅実な今の若者のほうがずっと賢い気もするのだけど。

・・・っと、いえいえ、これは「負け犬の遠吠え」です。
世間様がおっしゃるように、消費する人は・・・上昇志向があります。将来に不安を抱かないでいられる安定した生活をしているお金持ちで、勝ち組です。ばら色の人生です。交友関係が広く、行動力があります。地球環境=エコも気にならない偉い人間に違いありません。
とっても充実した素晴らしい生き方なのでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

世間が押し付ける「これが幸せなんだ。これが充実した人生だ」というものに惑わされずにいきたいものだけど・・・

大勢の人が良しとする価値観で優劣をはかり、優越感をもちたいのが人間だし・・・
まるっきり周りに影響を受けないで、わが道を行くのも難しいので、ある程度、世間の価値観でものごとを見てしまうのは仕方ないのかもしれないが・・・

劣等感を刺激され、不幸感に陥ったりするところまでいくなら、世間の価値観など無視してしまえと思う。

自分もこの歳になり・・・いろんなものにこだわりがなくなってしまったせいもあるが・・・
とりあえず健康で、安全(まだまだ治安はいいほうだろう)で、飢餓の心配もなく、病気になればある程度の治療も受けられるし・・・それほど困るわけでもない生活ができれば幸せなのでは、と思う。

ま、成長、発展を良しとするなら・・・
満足することは成長を止めてしまうだろうし、上昇志向に歯止めがかかってしまうので、「まだまだだ」と満足せずに=不満を感じるように、劣等感をバネにして上を目指せ、という考えもあるかもしれないが・・・

けど、世間様の価値観で、幸せ度をはかってしまうと、かえって幸せを感じられなくなることもあるかもしれない。

きっと、世間様の認める生き方のお見本は・・・
センスが良く、おしゃれで、服飾、自動車などなど皆が「それ、いいね」と、うらやましがるようなモノで身の回りをかため、また、そういうものが手に入る環境にあり(収入が高い)、やりがいのある仕事をし、趣味も多彩で、交友関係も広く、人脈があり、モテるので素敵な彼または彼女がいて、ちゃんと恋愛もし、いずれはちゃんと結婚もし、海外旅行などで見聞を広め、いろんなものに興味を持ち、自分磨き?も怠らず、活動的な生活をし・・・
そんな健全で充実した生き方をしていれば、世間様も批判の余地がないだろう。

・・・が、とっても疲れそうである。それはそれは大変そうだ。

「いや、全てやれとは言わない。せめて、この中のひとつでも、がんばったらどうだ?」と世間様は言うかもしれない。

もちろん、がんばることは良いことだが、「そういうことにがんばる気がない」という人にとっては、「世間が決めた健全で充実した生き方」を押し付けられても困ってしまう。

で、世間が健全で充実していると思っている生き方をしない(または、できない)人に、マイナスイメージを与え、なにかと劣等感を植え付けようとしているところが、なんだかなー・・・と思うのである。

が、若者の生き方が変わってきているようだから、世間の価値観も変わっていくのだろう。

まあ、とにかく・・・
消費をしない、とか、恋愛をしない、とか、人の生き方や趣味、志向を、マイナスに捉える・・・って、かなりおこがましく失礼なことである。
だから、ちょっと皮肉を書きたくなるのである。



このテーマに関連する以前の記事

「恋愛至上主義とスクールカースト、および男女差について」
「恋愛至上(重要)主義者へ物申す」
「非モテと恋愛」
「オタクと恋愛」
「趣味に上下はない(その1)」
「趣味に上下はない(その2)」
「負け組・・・今と昔」
「自分のお値段」
関連記事

ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

ーーーーーーーーーーー
○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
「ショパン」の曲


無料レンタル



全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。