ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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エッセイストの米原万里さんが、「グローバルスタンダード」について、こんなことを書いていた。

アメリカは、自分たちの常識を世界に押し付けること、広めることを「グローバルスタンダード」だとし
日本は、世界、いや欧米諸国の常識を取り入れることを国際化だ、つまり「欧米諸国の常識がグローバルスタンダード」だと思っている、と。

なるほど、とうなってしまった。
実際そうかもしれないよなー

日本は、「日本の常識が世界に通じない場合、欧米諸国に合わせよう、欧米諸国に見習おう、欧米諸国の常識が世界の常識」と思い
逆に欧米諸国(とくにアメリカ)は、自分たちが世界の基準、世界の常識、グローバルスタンダードなのだ、と思いがち、らしい・・・(って、これって傲慢なような気も・・・)

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なぜ、こんなことを書いているのかというと、
「世界の先進国(つまり欧米諸国)と比べて日本は・・・」というケースで、まず「死刑制度」が思い浮かぶ。
(ただし、アメリカも「死刑制度」がある、が、州によっては「ない」ところもあるらしいが・・・)

死刑制度は「世界(つまり世界を牛耳る先進国)の非常識」であり「先進国らしくない野蛮行為、人権侵害」なのか?
というわけで、このテーマで語ってみる。

というか、「世界」というのは、たいてい欧米諸国を指しているわけで・・・

世界とは「欧米諸国」のことなのか?欧米諸国はすべて正しいのか?というと、それは違う気もする。もちろん、すばらしい、見習うべき点もたくさんあるだろうけれど。


さて、正義という言葉は胡散臭いが、私は「社会正義とは・・・できるだけ公平であること」のような気がする。
いや、これも抽象的だし、偏った公平というのもあるかもしれないし、完全に「公平であること」は難しいだろうけど。

前の日記でも、「死刑制度」について書いたけど・・・

「死刑=国が行う殺人」は、残酷だ、と感情に流されたとしても、一方で被害者遺族の嘆きを聞けば、また感情に流され、判断は変わるだろう。


冤罪の可能性はなく、被害者に何の落ち度もなく、加害者によって殺された場合、「とりかえしのつかないことをした」「許されないことをした」ということで、
加害者の命で償うのが、被害者に対する最低限の償いであり、
つまり「命には命でもって償う」のが、「できるだけ公平」なのではないか、と考えてしまう。
被害者は命を奪われたのだから、加害者が社会に復帰する、というのは「不公平」だと思うのだ。

前にも書いたけど
「目には目を」というのは、一見、野蛮にも思えるが、「目には目を。でも、それ以上の罰をあたえてはいけない」ということであり、野蛮どころか公平な考え方である、というようなことが伊坂幸太郎の小説に書かれていて、なるほど、と思った。

つまり、命には命を、である。


死刑制度は、「被害者に代わって国が行う仕返し、報復」ではなく、「社会の公平性、道理」と捉えている。


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では、「冤罪の可能性がない」という前提で、この「死刑制度」について、賛成理由を語ります。
(冤罪の可能性が全くない凄惨な殺人事件もあるので)


ヨーロッパの人権思想は素晴らしいし、人権はとっても大切だけど、
「公平」ということを考えれば、「死刑制度」は野蛮だとは思えないのだ。


死刑制度がある日本・・・にも関わらず、まだまだ、被害者側の権利がないがしろにされ、加害者の人権ばかりが大切にされている印象があり、かなり「不公平」な気がする。

私だけでなく、死刑制度はあったほうがいい、という考えが、けっこうある。
「死刑賛成」という意見が案外多いのは、あまりに加害者の人権が守られすぎていると、不公平に感じている人が多いのでは、と思う。そして「命には命で償うのが当然」と思う人も多いだろう。

ただ、日本の場合の「死刑」と「無期懲役」の罰の重さの差があまりにありすぎ、
罪の重さの差がそれほどないのに、一方は「死刑」、もう一方は「無期懲役」になる場合があり、「不公平」かもしれない。

「死刑」と「無期懲役」の間に、「終身刑」(あるいは実質終身刑、たとえば懲役200年とか)「終身刑に近い長期の有期刑」があるほうが「公平」かもしれない。

これも、前にも書いたけど・・・
死刑制度があっても、犯罪抑止力にはならないと、よく聞くけど、全く抑止力にならないわけではないだろう。
死刑制度があることによって、ほんの少しでも犯罪抑止力になるのなら、ひとりでも被害者を出さない、救われるのなら、死刑制度は有効である。

また、死刑になりたかったから殺人を犯した、という事件もあり、「だから死刑はよくない」という考えもあるだろうが・・・

それなら、死刑は、場合によっては「かなり苦痛をともなう方法」が必要になるだろうと思う。死刑にもいろいろランクがあっていいかもしれない。
こういう考えはとても「野蛮」で「恐ろしい」だろう。だけど、殺された被害者に何の落ち度もなく、加害者によって、苦痛を伴いながら死んでいったのだとすれば・・・被害者と同じ死に方でないと、不公平であるかもしれない。
まあ、さすがにこれは「残酷で恐ろしい考え」だが、「死刑になりたいから大量殺人を犯す自暴自棄の自殺願望者の犯罪」への抑止力に少しでもなれば有効かもしれない。

だから、こうも言えるのである。
「死刑は、殺された被害者と同じような死に方をさせるようなやり方ではない」ので、言われるほど「死刑は野蛮な行為なのか?人権に反した行為なのか?」と。

で、やはり、「何の落ち度もない被害者の命の重さ」を思うなら、同じ命で償うしかない重い刑罰があることが、残酷で野蛮で人権に反したものだと、どうしても思えないのである。


「終身刑」の導入も、もちろん賛成。
「死刑」と「無期懲役」の差がありすぎるので。
ただ終身刑の導入によって、どのくらいの税金が必要か、が問題だろう。(受刑者1人につき、月額22万円かかるとか・・・月22万って高い・・・と私は思う・・・)

「公平であること」を考えれば、個人的には「終身刑も賛成」である。
しかし、受刑者1人にかかるお金をもっと低くできれば、である。

受刑者1人に月22万、終身刑ならば、かなりの額になってしまう・・・被害者や被害者遺族にその分、まわしてほしいと思う・・・中には犯罪被害により、障害を負って、家族が介護しなくてはならない、治療費が莫大にかかった、犯行により、被害者側の生活が壊され、生活苦にあえいでいる、生活が成り立たない、というケースも多々あるだろう・・・

受刑者には一人月22万かけるのに・・・
被害者側には果たしてどの程度の補償があるのだろうか?

で、「刑務所に入りたかった」というふざけた理由で犯罪を犯すケースもあるようなので、殺人など重犯罪を犯した者が入る刑務所は、地獄・・・とまでは言わないまでも、居心地いいものであってはいけないだろう。刑務所にも、犯罪の重さによって、いろいろランクがあっていいかもしれない。(それとも、すでにあるのかしら・・・この辺はよく分からない)
刑務所は、浮浪者の生活や生活苦にあえぐ人よりも、安全で保障されている気がする。3度の食事も与えられ、病気になれば治療を受けられる。
だから、せめて、刑務所は生きるのに必要な最低限の設備と処遇でいいだろうと思うのだが・・・それでも一人月22万もかかってしまうのか?




ところで・・・ほかの人の日記などで、「死刑賛成者」は理論的だが、机上の空論っぽく、血が通ってない印象がし、「死刑廃止」の方は感情に訴える印象がする、と書かれていた記事を目にしたが、
おそらく、私の日記も「血が通わない机上の空論」かもしれない・・・

が、感情に流されるとしても、加害者に対して、死刑はかわいそうだとか、同情したり共感することはないだろう。(殺したり理由が「うっぷん晴らし」だったり、「無差別殺人」だったり、「金銭目的、性的暴行目的」「殺されたのが、幼い子供、全く落ち度のない人」だったりする場合、死刑を、と思うので)
感情に流されるとしても「被害者遺族側」のほうへ肩入れするだろう。


5月6日、文化放送で55分間の「死刑の瞬間」放送がされるとのニュースを見たが・・・
・・・これが、死刑執行の残酷さを訴えるための放送だとしても、殺された被害者がどんなに怖かったか、痛かったか、苦しかったかをまず思う。


以上の理由から、「完全ではないが、できるかぎりの公平性」を考えるのなら、「死刑制度賛成」である。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

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