ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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ピティナのサイトに、そのサイトを仕切っている編集さんの日記(読み物コーナーの歩き方)が出ている。マンガ「ショパン物語」についても書かれている。

前の方の記事「漫画家と編集者」にも、リンク貼って載せたけど、改めて紹介↓

http://www.piano.or.jp/blog/er/2008/05/post_13.html

・・・というわけで、ここにも書かれているように、ショパン物語について「ふざけすぎている」と捉えられた方もいらっしゃり、そのことについては、私も以前にここで何度か話題にした。

が、マンガ「ショパン物語」をネタにしながら、改めて語ろう。
>以前語ったことと内容が重複する部分もあるが、お許しを。

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うむ、平野啓一郎のショパンを描いた小説「葬送」も話題にしつつ・・・

・・・・おおーっと、「ショパンなんか興味ないぜ」というそこのあなた、ちょいと待ちたまえ。「相棒の右京さん」「DBのゴクウ」も、ちょびっと絡ませて語ってみせようぞ。

なんで、ショパンと右京さんとゴクウがつながるのか?

いやあ、世界はつながっているのである。

ハヤシならではの「何でも関連付け語り」である。

カテゴリーは「ピアノ漫画」だけど、
物語創作について、つまりキャラ作りについて思うところを語ってみた。ので「右京さん」と「ゴクウ」も出てくるのだ^^;

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さてさて話を進めよう。
自分にとってマンガ「ショパン物語」は、ショパンに関するいろいろ出ている書物をもとに、つまりショパン関連本を原作にした二次創作といった感じである。

もちろん・・・
ハヤシのHP[クロノトリガーとドラゴンクエスト」にのっている物語、イラストなども、RPG「クロノトリガー」を原作にした二次創作だし、
HPにのっているゲーム音楽のピアノアレンジも、原曲のゲーム音楽の二次創作だと思っている。


「原」を愛しているからこそ、その人なりの思い入れがあり、
だから、自分の思っていることからかなりはずれた二次創作、二次作品を見ると、不愉快になってしまうこともあるだろう。

しかも「ギャグタッチ」の二次創作は、「馬鹿にしている」「笑いものにしている」「見下している」と思われがちだろう。

ショパンについて言えば・・・
おそらく、世間に出回っているショパン像は「上品な貴公子風で、ちょっと暗め、病に苦しむ天才音楽家」といったところか。

「病に苦しむ」というのがシリアスであり、祖国ポーランドを思いながらパリで生活し、しかし祖国に帰ることはなく、39歳の若さで亡くなるので、「笑い、明るい、楽しさ」とは距離がありそうだ。

が、ショパンは物まねが上手で、よく皆を笑わせた。喜劇役者にもなれたのでは、といわれたほどだし、わりと「お調子もの」のところもあったようだ。

で、浪費家だし計画性ゼロ、けど、神経質。

軟弱で女々しい・・・とも言われるけど、一人でパリにやってきて、祖国ポーランドを支配していたロシアに組することなく亡命者として生き、ロシアの圧力に屈しない強さももっている。

上品で礼儀正しいけど、手紙には、自分の弟子に「メス豚」などという下品な言葉も使う。

そう、結局、「・・・らしい」という想像しかできないし、人は多面的なものなので、「こういう人だ」と一口で言うのは難しいだろう。

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そういえば、ショパン関連本で「葬送」(平野啓一郎)という小説がある。
画家ドラクロワと音楽家ショパンの話である。
「葬送」というタイトルからして、重々しい感じがする^^;

で、私が読んだ感想は・・・ショパンがあまりに理性的で優しく、人の悪口も決して言わない良い人すぎる感じがした。
これはドラクロワから見たショパン像だろうと思った。

実際、ドラクロワは、ショパンのことを穢れなき天使のようだ、というようなことを言っていたようである。

この小説の中のショパンも「理知的な穢れなき天使」で、なんだか非の打ち所のない人物だった・・・少なくともマイナス面、嫌な面の描写はなかったような気がする。


が、一緒に暮らしていたサンドからみれば、ショパンはかなりの癇癪もち、皮肉屋で気難しく神経質だったわけで・・・わりと感情的で、ヒステリックなところもあったらしい。

で、手紙などには、わりと愚痴とか悪口とか書いているし、決して「優しい穢れなき天使」でもない。
辛らつな嫌味を言ったりする。

社交界やちょっとした会合のときのショパンは紳士的で品良く、非の打ち所がないような感じで、外面はかなり良かったのだろうが、一緒に暮らすと大変そうである。


いや、ショパンと一緒に暮らしたサンド他、その子供たちのモーリス、ソランジュも、
ショパンについてどう思うかは、それぞれ違うだろう。

ショパンを嫌っていたモーリスは、厄介もの、と見ていたようだし
ショパンを頼っていたソランジュは、ショパンは優しい人だ、と思っていただろう。


というわけで、実際にショパンに接した人たちの捉え方もそれぞれである。


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私が捉えるショパン像は、

基本的には弱々しい、けど、ごくたまに強い。
基本的はは神経質、けど、金銭面はおおざっぱ。
基本的には上品、礼儀正しい、けど、たまに失礼、無礼。
基本的には真面目、たまにお調子もの。


そう、「相棒」の右京さんも、基本的には冷静で理性的だけど、たまに怒りで感情が昂ぶるところがある。
そこが右京さんの魅力であろう。
右京さんが怒るシーンは印象的だ。熱血な亀山君が怒るよりも、威力がある。


同じく「ドラゴンボール」のゴクウも、基本的に穏やかなキャラである。
なので、怒る場面はかなり印象的。怒る回数が多めのべジータよりも、ゴクウの怒りは威力がある。

というか、私は、ゴクウが本気で怒ったのは、フリーザとの戦いで、スーパーサイヤ人になったとき、あの1回のみのような気がする。

・・・というわけで、「ドラゴンボール」で一番印象に残るシーンといえば、その「ゴクウがスーパーサイヤ人になったとき」と「フリーザに止めを刺したとき(本当は殺してなかったけど)のシリアスなゴクウ」である。


うむ・・・普段と違う面を見せるとき、その人間(またはキャラ)の本質が見えてくるものかもしれない。

物語創作の場合、どのようにして普段と違う面を見せるかで、キャラの奥深さ、魅力を出せるのだろう。





おっと・・・ショパンの話題に戻そう。

そう「怒り」について、である。

基本的に弱々しいショパンさまも、大国ロシアに対しては怒り、屈せず(ショパン物語「亡命芸術家」参照http://www.piano.or.jp/report/c_chopin/040813.html)、その姿勢を貫くのだ。

と、実在したショパンと、架空の右京さんとゴクウを一緒にするな、と思われる方もいるかもしれないが。

実在したショパンも、資料や書籍に目を通し参考にて物語を作る作者が「ショパンはこういう人だろう」という想像で性格づけする=キャラをつくるので、架空のキャラと同じである。

だって、私の捉えたショパン像と、平野啓一郎氏の捉えたショパン像はかなり違う。

けど、平野氏の「葬送」に載っていた参考資料にしたと思われるショパン関連書籍は、私も大いに参考にしていた。

どっちが「正しいショパンなのか」を論じても仕方ない。上にも書いた通り、そんなこと分からないからだ。

そう、多面的である人物のどの面を基本にし、強調するかで、キャラクターの印象は変わってしまうだろう。

そして、「このキャラは、通常はこういう奴だけど、こういうときだけ違う」という、そのキャラのギャップ、違った意外な面を見せると、逆にそこが印象に残るのかもしれない。


が、平野啓一郎の「葬送」は、そういうようなところがなかったような気がする。
理性的なショパンは、ずっと理性の人であった。
もちろん落ち込んだりするシーンもあって、感情がないわけではないが・・・ギャップを感じるような面を見せることはなかった、と記憶している。(読んだの、だいぶ前だから、うろ覚えのところもあるけれど)

なので、キャラの魅力という点では、「葬送」のショパンは人間的にできすぎた人物に描かれ、平坦な感じがした。


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ところで、その平野啓一郎氏の「葬送」は、ショパンの晩年が描かれているが、登場人物がわりと多く、物語についていけない、という人もいたのでは、とも思った。
いや、私も、ショパンの周りの人物について知らなかったら、ついていけなかっただろうと思いながら読んだから。


けど、自分で言うのもなんだけど、
マンガ「ショパン物語」を読んでいれば、おそらく、ショパン関係の登場人物相関図も、なんとなく把握できるのでは、と思う。
その登場人物をちょっと忘れていたとしても、「葬送」のような別の本を読んだときに、「ああ、そういえば、こんなような人いたっけ」と頭に入りやすくなるかもしれない。

「ショパン物語」は全180話なので、最終回はまだ先の話になるけれど、今現在すでに「ショパン晩年の話」に入っている。

もうすぐ、愉快?なジェーン・スターリングやアースキン夫人も登場する。
ショパンが出かけるイギリス旅行では、「ショパンと愉快な仲間たち」とでも題したいほど、ジェーン嬢とアースキン夫人はいい味を出すキャラである。

もち、ショパンはジェーンにはイライラしっぱなし、大きなお世話、迷惑であったし、
シリアスに捉えれば「ショパンの寿命が縮まった」と言われる被害を受けたのだけど。

マンガ「ショパン物語」では、孤独で暗いとされるショパン晩年も、わりとギャグタッチでコメディ風味である。
もちろん、さすがに、ショパンが死を迎えるシーン、その近辺は、おふざけは一切なし、真面目に描いているが。


ショパンの晩年は・・・
サンドとは別れたけど、ルドヴィカ姉さんは最期まで一生懸命看病してくれたみたいだし、心許せる友人、や弟子も見舞いにきてくれ、医者にも診てもらえたし(まあ、この頃の医学では、気休め程度だっただろうが)・・・苦しんで死んだけど、惨めで孤独な最期ではないだろうと思う。

なので、「ショパン物語」は、晩年といえど、そんなに暗くはならない。

「ショパン物語」を楽しく読めて、分かりやすいと思えたなら、
おそらく平野敬一郎の小説「葬送」に描かれる「ショパン晩年の物語」も、登場人物含め、頭に入りやすくなるのでは、と思う。

ま、「葬送」は、ドラクロワの話もかなり入っていて、どちらかというと、ドラクロワが主人公・・・ショパンよりもドラクロワの物語、という感じもするけれど。


音大生、ピアノの先生などの音楽関係者の多くも、ショパンに関してはジョルジュ・サンドぐらいしか知らないという人、かなり多いと思う。(ちなみに「ジョルジュ・サンド」はペンネームで、本名はオーロール・デュパンである)

そのサンドに連れ子がいて、その子供の名前まで知っている人は、あまりいない気がする。ましてや、その子供のことが原因で、サンドとの別れにつながってしまった、ということも。
>少なくとも、ショパンについて詳しく調べるまで、自分は知らなかった。

もち、そのへんのことは「ショパン物語」には散々出てくるので、「ショパン物語」を読んでいる人なら分かるだろう^^;

「葬送」にも、もちろん、サンドやその子供たちとのこと、その別れの経緯が描かれている。
で、その後のショパンの死まで描かれているので、ショパンの友人知人もどっさりと出てくる。

けど「ショパン物語」にも、そうした人物は登場させている。あるいは、これから登場するだろう。
ショパンの友人知人として何度も登場した人やキャラが濃い人は、何人かは頭に残るだろう。


うむ、つまり言いたかったのは、
もしも、平野啓一郎のショパンの晩年をシリアスに描いた大長編の小説「葬送」を読むのに挫折してしまった人は、まずPTNAのサイトにあるマンガ「ショパン物語」168話あたりまでを読んでおけば、かなり頭に入りやすくなるだろう、ということだ。
>ちなみに「ショパン物語」は、180話までいく予定だ。


って、これでは、ただの宣伝ではないか・・・相変わらず、あざとい管理人である。しかも168話って、まだまだ先の話である^^;

「おふざけ」と批判されるショパン物語だが、、けっこう情報、知識として参考になる部分はあるのでは、ということで・・・「葬送」のように、登場人物がたくさん出てくるショパン関連の小説も、こういった予備知識があれば、割とスラスラ読めてしまうだろう^^b



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というわけで、前にも書いたけど・・・

人それぞれ、かなり違う捉え方をした二次創作、二次作品もあるわけで、
「こいつは悪意をもって、馬鹿にして、キャラを見下しながら創作している」という作品以外は大目に見て欲しいものである。

というか「悪意をもって、馬鹿にして、キャラを見下しながら創作する」というのは、あんまりないような気もする。

だって、創作って、それなりにエネルギーいるし、面倒なこともあるし、時間とるし・・・やっぱ、その「原」となるものに愛がなければ、それに関する創作なんてできないだろう。


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追記
「原作よりも面白かった作品」について

ちょっと前のドラマで、気に入っていた作品があったっけ。
「鹿男あをによし」である。
いつもは、いろいろとケチをつけるハヤシが、1話から最終回まで手放しで褒められる作品だった。

なので、原作の小説が気になり、図書館で借りて読んでみた。
そう、テレビドラマのほうは小説の二次作品だったのだ。

で・・・テレビドラマではヒロインの位置にいた「藤原先生」・・・原作の小説では男性だったのね。これは、びっくり。 ドラマでは女性で、主人公といいコンビで大活躍であったけど・・・ 原作では、それほど目立たないキャラで、それほど活躍しないし、主人公とのつながりも希薄。 なので、そこはちょっと物足りなさを感じた。

ほか、いろいろとドラマとは違う部分もあって、興味深かったが・・・ドラマのほうが、自分としては面白かったかな。
原作からすれば、ドラマは二次作品なのだろうが、自分の評価では、ドラマのほうが良かったように思う。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
「ショパン」の曲


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