ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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前の方の記事で「原作付きマンガのトラブル」について、語ったけど・・・
>漫画家が、最初だけ簡単なプロットしか書かなかった原作者に対し、訴えた件。

よく耳にする原作者と漫画家のトラブルでは、
原作者が簡単なあらすじしか書かず、漫画家からみれば原作者は仕事をしていない、あるいは使い物にならないものしか書いてこない・・・よって漫画家が結局、ストーリーをほとんど考え、原作者がいてもいなくても同じ・・・漫画家のほうが圧倒的に負担が大きい・・・なのに印税は折半・・・
漫画家にとっては「それはないでしょ」ということが、けっこうあるようである。

それで・・・ああ、そういえば、ということで・・・クロノトリガーとクロノクロスのことで、よく話題にあがっていた加藤正人氏を思い出した。

まあ、この話は、いまさらな話だし、以前、ネットでも散々話題になり、私も今までHPでいろいろと語った・・・
クロノの曲を作った作曲家光田氏の公式HPにも、加藤氏のインタビュー記事として、この話はのっている。

・・・で、私は、ネットでこの話を知るまでは、「クロノトリガー」のシナリオは、ドラクエで有名な堀井雄二氏が主に書き、ストーリーを作ったと思っていた。

けど、加藤氏の話によると、堀井氏がやったのは最初のシーンの簡単なプロットだけだったらしく、クロノのシナリオにはほとんど携わっていなかったらしい。
加藤氏が詳細なシナリオを書き、クロノのストーリーを全体的にまとめあげたという。

が、やっぱドラクエの堀井氏はビッグネームだし、会社としては「あの堀井雄二が作った」と宣伝にもなる。なのでクロノトリガー制作主要スタッフとして、堀井氏の名前を大きく出した。

加藤氏としては、「自分のほうが作品に携わり、仕事をしたのに・・・」と思ったことだろう。

たとえ、クロノトリガーのスタッフロールでの加藤氏の肩書きが「ストーリープランナー」で、ほんとうはメインでシナリオを書いてまとめたのは加藤氏だ、ということを暗に示していたとしても、
一般の人は「ドラクエの堀井雄二氏がシナリオを書き、話を作った」と思っていたと思う。

名前は堀井氏のほうが大々的に宣伝されていたし、少なくとも私はこのことを知るまでは、堀井氏がクロノのシナリオを書き、責任者としてストーリーをまとめあげたのだと思っていた。

参照http://tmonion.at.infoseek.co.jp/zakki/kurono.htm


ま、なので、加藤氏の気持ちも分かる気がする。

本当なら、堀井氏よりも、クロノのシナリオのほとんどを作り携わった加藤氏の名前を先に大きく出し、
「シナリオ 加藤正人」とお客に分かりやすく示して、「クロノのメインシナリオを書いたのは加藤氏だ」ということを、もっと知らしめるような扱いをしてほしかったのかもしれないなー、と想像してしまう。

堀井氏、加藤氏、それぞれの報酬は分からないが・・・ま、仕事量に見合った報酬ではなかったかもしれない。

マンガの世界での、わりとビッグネームな原作者が名義貸しみたいな感じで、初期の簡単なプロットしか書かず、話作りは漫画家がやり、作品のほとんどは漫画家が作っていた・・・というケースに似ている気がした。
なのに、印税などの報酬は折半。もちろん、その分配の割合は個々のケースによって違うだろうけど・・・仕事量に見合った報酬ではないことが多いかもしれない。


けど、「クロノトリガー制作」において、会社側も、加藤氏の働きを認めたから、
加藤氏は、クロノトリガーの続編と宣伝された「クロノクロス制作」の監督を任されたのだろうと思う。

が、監督としてシナリオも加藤氏が書き、加藤氏の色で作られた「クロノクロス」は・・・クロノトリガーとは全然違う。

クロノクロスをやったけど、ほんとうにあの分かりやすいクロノトリガーのシナリオを書いた人が作ったのか?とも思ったけど・・・
(その「クロノクロス」については。私の感想は詳しくHPの「雑記」に載せている)

クロノトリガーの時は、漫画家にとっての編集者のような存在でもあるプロデューサーあるいはそれに相当する役の人(ディレクターかな?)が細かくチェックし、加藤氏の書いたシナリオに口うるさく介入したのかもしれない。

そういう意味ではプロデューサーやそれに近い役割の人も、クロノトリガーのシナリオにかなり関わったのだろう。漫画編集者のように。

しかし「クロノクロス」のほうは、加藤氏が監督として自分の思いのままに作ることができたようで、口出しする人などいなかったようである。>光田氏公式HPの加藤氏インタビュー記事によると。

なので、「クロノトリガー」とは全く違う「クロノクロス」ができてしまったのだろう。
加藤氏も「クロノトリガー2」ではない、クロノトリガーの世界観とは違う「クロノクロス独自の世界」を作り上げたかったのだろう。

なのに、(おそらく会社が)「クロノクロス」を売るために、「あのクロノトリガーの続編」と宣伝してしまい・・・
しかも、クロノクロス発売の2週間前に、クロノトリガーPS移植版が売り出されることから、クロノクロスの話にクロノトリガーを関連付ける方向になったという。

※加藤氏は、クロノクロスを作る最初の頃は、クロノトリガーを知らなくても分かる、クロノトリガーに関連付けない話にするつもりだったらしい・・・(「クロノクロスアルティマニア」インタビュー記事より)

そして、クロノトリガーファンが怒ってしまうような話が盛り込まれてしまい、
「クロノクロス」は、クロノトリガーファンにとって賛否両論となる作品になってしまったのだろう。

まあ、クロノクロスについての、私の感想はHPにも書いたし、ここブログでもちょっと触れた。
http://hakkusyunn.blog76.fc2.com/blog-entry-197.htmlの後半にて・・・クロノクロスがクロノトリガーの続編になりえない理由について書いている。簡単に言えば、「時空改変もの」の根幹となる基本設定が、クロノトリガーとクロノクロスは違う・・・

つまり、「時間軸塗り替え型」がクロノトリガーであり、「時間軸枝分かれ・パラレルワールド型」がクロノクロスなのに・・・
世界の基本設定が違うクロノクロスのストーリーを、「クロノトリガー続編」「クロノトリガーと関連付けた話」にすれば、無理が生じるのは当然かもしれない。

クロノクロス制作の途中で、クロノトリガーを関連付けるシナリオに方向転換してしまったのがいけなかったのでは、と推測している。

クロノトリガーには関連付けず、全く新しいお話としてクロノクロスだったなら、もっと無理のない話になっていたのかも、と思った。


というわけで、
クロノクロスは、制作途中でクロノトリガーに関連付けるということにしたけれど、クロノトリガーの基本設定を無視してしまい・・・

(・・・というか無視せざるを得ないだろう。クロノクロスの制作は始まってしまい、「パラレルワールド」という基本設定を替えるわけにはいかない・・・)、

そのシナリオに、冷静な目で批判する役(マンガで言えば編集者)がいない状態で、漫画家が編集者なしで作品を自由に作ってしまったのと同じ、監督が自分の思うままに作ってしまい・・・
結果、監督の作家性の強い「クロノクロス」ができたけど、「クロノトリガー続編」として期待していたファンにとっては「?な作品」になってしまったのかもしれない。

・・・とまあ、そんなことを想像してしまったのであった。もち、あくまでも加藤氏のインタビュー記事、クロノクロス・アルティマニアからの記事、ネットの情報を見聞きしての勝手な憶測ではあるが・・・


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追記(コメント欄に書いていたものをこちらへ移動)


記事の補足。

「クロノクロス」は、加藤氏も関わったトリガー派生作品の「ラジカルドリーマーズ」を下敷きにしているので、 もしかしたら、加藤氏はクロノクロス制作の最初から、ある程度「クロノトリガー」と関連付けようとしていた、との可能性もあるが・・・

けど「ラジカルドリーマーズ」は一般的に知られてないし(私も知らなかった)
普通は、同じシリーズものとはいえ、前作(クロノトリガー)の話を知らないと理解できない話にはしない。

「クロノクロス」のアルティマニアに書かれている加藤氏インタビュー記事によると
「ラジカルドリーマーズ」を下敷きにしようとは考えていたけれど、最初は「クロノトリガーの物語を引き継げないと思っていた」と書いてある。

けど、ニュアンスとしては「引き継ぎたかったけど、引き継げないと考えていた」ともとれる。

なので「トリガーのストーリーを引き継げる環境になった(クロス発売前にトリガーPS版が発売されることになった)こと」を良い方向になったと捉えていたかもしれない。

ま、クロノクロスは・・・
もしもクロノトリガーがパラレルワールドありの世界だったら、という仮定ストーリーで・・・そのたくさんあるパラレル世界の中のひとつのお話、トリガー派生作品という受け取り方もできるかもしれない。


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この記事に対していただいたコメントです。


コメント
漫画のことでもそうですけど、プレイヤーや読者の目からは分からないことが沢山あるんですね・・。
ネットが栄えだして、それが自分たちにも分かるようになったことは、嬉しいような悲しいような・・。
そんな中身をしっちゃったら、心から楽しめなくなっちゃいます。
明らかに理不尽なことが行われないようになればいいなぁと思います。

2008/07/04 06:36 | しーま #t50BOgd. URL [ 編集 ]



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ほんと、ネットのおかげで「裏話」の情報が手に入り、作品のことよりも、そっちのほうが話題になってしまうことも・・・

作り手は理不尽なことをされたら、やはり「本当はこうなんだ」と世に訴えたいだろうし・・・

もち会社側、プロデュースする側は「売りたい」ので、売るためなら何でもやってしまいがちに・・・

けど、あまりに商業主義に傾き、作り手や作品のことを無視した感じになると、トラブルが起きやすく、今はネットでそういった裏話も出回ってしまうので、会社側はもうちょっと作り手のことを気遣ってあげるといい、と思いますよね。
ゲーム制作もかなり激務らしいし・・・


2008/07/04 11:12 | ハヤシ #8QypzJDc URL [ 編集 ]
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

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RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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