ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
さそうあきら氏のマンガコミック「コドモのコドモ」が映画化され、物議を呼んだらしい。

なぜ物議を呼んだのかというと、その内容が「11歳の少女が妊娠し、出産する」という話だからのようだ。
「子供には見せたくない」と、小中学生の子供を持つ親御さんがけっこういるようである。

私は今のところ、原作コミックも映画も見てないが・・・「11歳の少女が妊娠、出産」という煽りモンクに、「ついに小学生11歳の妊娠出産物語か・・・もう中学生の妊娠出産物語じゃインパクトないからなあ・・・この手の設定、どんどん低年齢化しちょるのー」と思ってしまった。

ずっと以前の記事ではテレビドラマ「14歳の母」について書いたけど・・・
そのときも「ついに14歳の出産物語か・・・やりよるのー♪」と思った。
そして、「14歳の母」も、世間の物議を呼んだようであった。

私は、子供に悪影響を与える、とはあんまり思わないが、
制作者が「命の大切さをテーマにした」などときれいごとを言われると・・・「ケッ、視聴率をとるため、話題になるために、低年齢の子供が妊娠、出産するというセンセーショナルな設定にしたのだろう」と、どうしても意地悪い目で見てしまう。

で、以前の記事で、「14歳の母」について感想も書いたが・・・
「14歳の母」は、個人的にはリアリティの感じられない甘いお話に感じた。

そして・・・
「コドモのコドモ」は見てないので、作品感想は現時点では語ることはできないが・・・

・・・風評から感じたことだけを語ってみよう。
>もちろん、実際に作品を見たら「とっても感動した」ということになるかもしれないし、実際「感動した」との評価もけっこうあるようである。

紹介されているあらすじや、他の人の感想を見る限り、リアリティのないお話のようだ。
(小学5年生が、大人に相談できず、大人の力を借りずに子供たちだけで、少女の出産を手助けし、東北地方の厳しい真冬に、医療の力もなしで、無事に出産するらしい・・・)

さすがに現実味はないので、ファンタジーということを謳っているようだ。

で、「小学生の妊娠という衝撃的な題材を通して、命の大切さを見つめる作品」であり・・・
「子供のことなどよく見えていない教師や保護者ら大人たちをよそに、子供である自分たちの手で主人公の出産を助けようとする"子供たちの持つ力強さ"を描いた」と言われているようだが・・・

やはり、制作側は「11歳が妊娠、出産」というセンセーショナルな設定で話題性を狙ったのだろう・・・そして狙い通り、物議を呼び、話題になり、かえって宣伝にもなり、狙いは成功したのだろう、と穿った目で見てしまう。

だって、命の大切さを見つめるのに、そして子供たちの力強さを描くために、11歳が妊娠出産しなくてもいいのでは、と思うし・・・

というか、11歳の危険な妊娠出産を、大人にきちんと相談せずに、医師に診せることもせずに、子供たちだけで手助けするということは・・・現実的に言えば、命を大切にしているとか、力強いのではなく、「ただの無知、ただの無謀」としか思えないのだけど。

で、産んだ後も、赤ちゃんを子供たちだけで育てられるというのか?ということになる。

けど、ファンタジーだと「命を大切に見つめる物語」「友達の出産を助ける力強い子供たち」ということになるのだろう・・・

が、これって、「ファンタジー=厳しい現実味はなくていい」ということで逃げていないか?

いや、物語に厳しい現実は必要ではないし、きれいごともいいのだけれど・・・この物語に限っての、「11歳の子供が妊娠出産という題材で、命の大切さを描き、子供たちの力強さを描いた」という制作側の言い分が、「なんだかなー・・・」と、ついつい意地悪く見てしまうのだ。

もちろん、「売るために話題になるために、あえて狙った」と正直に言えないのも分かるのだけど・・・

誤解なきよう・・・
「売るために、過激に、センセーショナルにして話題性を狙う」のはいいと思う。

けど、制作者側が「いや、そんな狙いはない。テーマは命の大切さを云々・・・子供たちの力強さを描くために作った」ときれいごとを言われると、ちょっと、しらけてしまう・・・

現実的には、まず11歳で妊娠はありえないらしいし、奇跡的に妊娠したとしても、当然、出産に耐えられる体ではないという・・・(個人差があるとはいえ15歳未満の出産は危険であり、14歳はグレーゾーン、11歳はとんでもない、ということだろう。)
「命の大切さ云々」というのなら、母体の命を助けるために堕胎するしかなくなるわけで・・・じゃないと母子共に命を落とす可能性が極めて高い。

本当に「命の大切さ」がテーマなら、重くて厳しい話になるはずだが・・・
大人や医療に頼らず、子供だけの助けで、無事に出産を終え、赤ちゃんも健康に生まれるお話らしいので、「命の大切さ云々」と言いながら、実は軽い話のようである。

で、産んだ後、育てるのが大変なのに、たいていこういった話は、出産して無事に生まれたところまでしか描かれない。
それが「なんだかなー・・・うすいよなー・・・」と個人的に思う。

本当に「命の大切さ云々」がテーマなのなら、その後の赤ちゃんを育てる過程をきっちり描いて欲しいものである。

けど、小学生が責任をもって、赤ちゃんの面倒をみる・・・なんてことは、まあ不可能だろう。

が、「子供たちの力強さを描いた」というのなら、自分たちの力で赤ちゃんを育て上げたところまで描かないと、うすっぺらい気がする。
「力強い」とは、自分たちが行ったことに対して最後まで責任を持ってこそ、そう言えるのではないか。
妊娠出産の後は「子育て」という責任がつくのだ。

子供たちの力強さを描いたというのなら、そこまで描かなければ、中途半端である。

※ただし、以前の記事「中高生の出産について」に書いたように、周りが出産に承知したのなら、親や家族に頼り、「大いなるサポート」を受けるのはいいと思う。・・・もちろん、サポートする側が「犠牲」になってもいけないが。

まあ、大人も含め、周りの皆で一緒に赤ちゃんを育てるっていう話は悪くないとは思うが・・・

それに、映画を実際に見れば、脚本や演出、役者の演技力により、リアリティのなさ=ウソっぽさは気にならないのかもしれない。



というわけで・・・
映画や原作コミックでは、直接的な性描写、過激な性表現はない、とのことだけど、小中学生の子供を持つ親御さんとしてはあまり見せたくない、という気持ちもよく分かる。

ただ、見る見ないは、個人個人でそれぞれ判断すればいいことだと思う。

ま、こういったドラマ、映画、マンガを見て、影響を受けてしまい、それが原因で「安易に性交を行い、妊娠してしまう子供」っているのだろうか?と思う一方で・・・

大人に相談せず、大人の力を借りないで、あるいは大人の言うことを聞かずに無謀なことをすることを、「力強いことだ。良いことだ。やればできるのだ」と過信し勘違いしてしまうことはあるかも・・・?

しかも、こういった妊娠出産物語は、後々の子育ての大変さが描かれることがあまりなく、本当に大切なところが抜けている・・・
そういった後々のことをよく考えずに、安易に妊娠出産に踏み切ってしまう子供はいるかもしれない?

でも、この映画は直接的な性描写がないがため、「R指定」にもならず、子供の観賞が可となるようで・・・
「どうせなら性描写ありにして、年齢制限をつけ、R指定にしてほしかった」と思う親御さんもいるかもしれない。

私個人的には、
「ついに11歳まできた・・・これからは、さらにもっと低年齢化した少女や幼女のファンタジー妊娠出産物語が出てくるのか?次は何歳だ?制作者はやはり『命の大切さ云々をテーマにした』と言い張るのだろうか」と覚めた目で作品を見てしまうだろう。

それに「14歳の母」も「コドモのコドモ」も、妊娠し出産する主人公は、ちょっと背伸びをしたがる大人びた感じの少女ではなく、ロリコンが悦びそうな・・・性的な色気とは縁がなさそうな幼いあどけなさがある女の子が演じているようで・・・つまり制作者は、そういった少女を選んだ、ということになる。
(・・・まあ、「コドモのコドモ」では、ちゃんとした性交でなく、「くっつけっこ」の遊びをして妊娠したということらしいので、大人びた少女では役柄に合わないのだろうけど・・・)

なので、どうしても、ちょっと穿った目で見てしまうのだ。

「作品をまだ見てないのに語るのはいかがなものか」と思う人もいるかもしれないが・・・
作品を見てない時点での、制作者の話、風評からこういった印象をもってしまった、ということで、あえて話題にしてみた。



ところで、海外では、こういう作品の扱いはどういったことになるのか?海外では、子供が観賞する作品の内容にはうるさいようだから。

直の性描写はないけど、設定がちょっと問題になるような作品・・・は話題を呼び、問題視されるのか?

けど、この「コドモのコドモ」は、韓国プサン映画祭に出品されるようだ。
>ちなみに韓国は、子供が見ることのできる作品に対する性や暴力の表現の規制がかなり厳しい国と聞いているが・・・直の性描写がないのでOKなのだろう。


というわけで、こういった日本のマンガの自由な表現と、子供が目にするものに対して厳しく規制している海外の事情については、また後で語る予定である。


では、この件で、考えさせられた他のサイト・ブログを紹介。
http://yaplog.jp/nonstoprun/archive/1205
子供の性、性教育について書かれている。



ちなみに当ブログの「14歳の母」関連記事はこちら↓
「命の大切さ?」
「14歳の母 ファンタジーとウソっぽさの境目」
「中高生の出産について」
「なぜ、つまらなくなってしまったのか>14歳の母」
関連記事

ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

ーーーーーーーーーーー
○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
「ショパン」の曲


無料レンタル



全ての記事を表示する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。