ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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アナザークロノ12回目。
魔王のもとへ向かうクロノとクロノにひっついているプチとカエルの話から。

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マールと傷ついたルッカを置いていくのも、やはりちょっと心配なクロノであったが、ここはもうマールに頼るしかなかった。
そう、マールは頼れる仲間なのだ。

魔王がいるだろう部屋にたどり着いたカエルとクロノとプチ。

「ヤツに魔法攻撃されたら厄介だ。魔法を使わせないよう、ヤツの懐に飛び込み接近戦で行こう」とカエル。
「魔王と闘ったことがあるのか?」
「・・・ああ・・・」

カエルは思い出していた。
リーネ王妃が魔王に拉致されそうになり、親友のサイラスと共に魔王と闘い・・・サイラスは散り、自分は傷を負い、沼へ落とされ・・・カエルにされてしまった。

剣を握り締めカエルは魔王のいる部屋に飛び込んだ。
クロノが後に続く。プチはクロノにしがみついている。

そこへ早くも、魔王の炎系魔法攻撃がとんできた。
なんとか避けたが、次々に魔法攻撃が仕掛けられてきた。
魔法攻撃に被弾しつつも、魔王の懐にとびこんでいくカエル。
カエルの剣が魔王に伸びるが、しかし、魔王の大きな鎌がそれを防いだ。腕のリーチがあり、鎌も大きく長い。
魔王の懐に飛び込むのは、なかなか難しかった。

そこへクロノも加勢する。
カエルとクロノの攻撃をさばく魔王。
さすがに2対1ではキツくなってきたが、こんなところで果てるわけには行かない。リーネ王妃が持っていたサラのペンダント・・・やっとたどり着いた望みである。

一方、魔王の魔法攻撃に被弾し、傷を負いながらも、カエルは魔王に猛攻をしかけていた。体力の限界は、サイラスの仇をとりたいという気力がカバーしていた。

が、魔王の振り下ろした鎌が、カエルの剣をカエルの手から飛ばした。
すかさずクロノが魔王の懐へ飛び込み、一撃を加えるが、魔王は避けきれないと判断し、クロノの攻撃を受けたまま鎌をふるう。
鎌がクロノを襲う。
避けたはいいけれど、その間に魔王は距離をとり、態勢を整え、魔法攻撃に入ろうとしていた。

そこへプチが攻撃に入る。
魔王は吹き飛ばされつつ、魔法攻撃を放つ。
それはクロノとカエルから逸れる。

が、マールとルッカがやってきた。
マールの治療で、ルッカはなんとか動ける状態まで回復したのだった。

マールはボーガンを、ルッカはガンを、魔王に狙いを定めていた。
そこへクロノとカエルを逸れた魔法攻撃「ダークマター」が襲ってきた。

マールはとっさにルッカをかばう。
魔法攻撃は、マールに被弾してしまった。その衝撃でマールの元から、ペンダントが落ちた。

「・・・サラ・・・」
魔王の動きが一瞬、固まる。

魔王がみせた隙。そのチャンスを見逃さなかったクロノの渾身の一撃が魔王を沈めた。

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「・・・ここまでか・・・」戦闘不能に陥り、動けなくなった魔王は天を仰いでいた。
動けなくなった者に、さすがにクロノは手を下すことが出来なかった。
そこへ、飛ばされた剣を手にとり、カエルが近づく。

「・・・待って」
マールを治療しながら、ルッカが叫んだ。

「この人、マールのペンダントを見て、サラとつぶやいたような気が・・・この魔王こそ、ガッシュと同じ時代にいて、時空をとばされたジール王国の人じゃないの?」
「魔王が・・・?・・・でもガッシュから聞かされた『飛ばされた可能性のある者たち』の容貌の誰とも当てはまらない気が・・・女王と姫と子供と老賢者たちだろ・・・」
「10年前に飛ばされたとしたら・・・そのとき子供でも大人になっているわ・・・あなたはジャキね」
ルッカは魔王をみつめた。

「ジャキ」という名前を聞いて、魔王がかすかに反応する。
が、それには答えず「ガッシュを知っているのか?お前たちは?」と聞いてきた。

ルッカは説明した。
「私たちはこの時代より400年後の未来から来たの。ガッシュは私たちの時代に飛ばされてきたわ。そしてガッシュが開発したタイムマシンで、この時代にきたの・・・ペンダントのことや、あなたのようにガッシュの実験のせいで飛ばされたジール王国の人たちを探して調べるために」
・・・そしてクロノを逃すために・・・

「・・・・・・」魔王は無言だった。今ここに時空を越える術を見つけたこと、自分と同じ目的の者がいたこと・・・もっと早く、こいつらと出会っていれば・・・と無念の思いだった。
目的のためにガルディアに戦争を仕掛けた。
そして、今ここにいるカエルの姿をした・・・グレンという者は自分を許さないだろう。大切な者を奪った者は許さない、それは自分も同じだ。

「何を話しているか分からないが、オレは仇を討たせてもらう」とカエルが魔王に止めを刺そうと剣を振り上げた。
「お願い、その人を殺さないで」ルッカが叫んだ。「その人は、私の大切な先生の仲間なの」

「・・・殺せ」魔王がつぶやく。
目的のためならば何でもやった・・・ジールと同じことをしたのだ。
そして、オレがいなくとも、ここにいるガッシュの仲間が、サラを見つけ、助けてくれるだろう・・・

カエルは魔王を見やると、前から疑問に思っていたことを口にした。いや、これは、確認などしたくなかった。サイラスの仇を討つ、この気持ちをぐらつかせるものだったからだ。
「ひとつ聞いておきたい・・・オレをカエルにしたのはなぜだ?」

「・・・・・・」魔王は答えない。
「あのときオレは沼に落ちた・・・あの沼は底なし沼で有名な場所だった・・・人間のままならば助からなかっただろう・・・」

あのとき、サイラスという人間を殺し、グレンという者は深手を負った。
サイラスはあまりに強く、真剣にやらねば、こちらがやられていた。手加減はできなかった。
それでも・・・グレンが底なし沼に落ちたとき、とっさに魔法を使った。リーネ王妃が持っていたサラのペンダント・・・きっとサラが自分にそうさせたのだ。

「お前たちは時空を越えてきたというのだな・・・ならば、この魔王をこの時代から追放できるということだな・・・」
カエルは、魔王軍および魔王城を解体し、魔王をこの時代から追放、二度と魔王をこの時代に立ち入らせないことを条件に、ルッカの願いを聞き入れた。
「もしも、またこの時代に足を踏み入れた時は、容赦なく仇をとらせてもらう」

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こうして魔王軍との戦争は終わり、魔王はクロノたちと行動を共にすることになった。マールの負傷も、ルッカの手当てでだいぶよくなっていた。
クロノとマールは、カエルと共にガルディア城に行き、王とリーネ王妃の話を聞くことが出来た。未来からきたという説明に、王とリーネは驚いたが、マールがリーネに似ていること、マールのペンダントを見ると、信じてくれた。
ペンダントは、古くからガルディアに伝えられているものだということであった。
「サラさんは、もっと前の時代に飛ばされたのかもしれないわね」

ガルディア城で、カエルと別れた。
「カエルさん・・・いろいろとありがとう」
「魔王以外なら、またこの時代に遊びに来いよな・・・」とカエルは言った。そして思う。こいつらは平和な時代からやってきたのだろう・・・その甘さが、こいつらの命を危うくするかもしれないが・・・平和ボケとは縁遠い魔王がいれば大丈夫だろう・・・
魔王を許す気にはなれないが・・・平和な時代に生まれていれば憎しみ合うことはなかったかもしれない。

この時代のガルディア王とリーネ王妃は、カエルやクロノやマールの話を聞き、できるだけ禍根を残さない道を選ぶことにした。
魔族と話し合いをし、お互いの領地を決め、お互いの決まりごと、法を尊重し合いながら、共存の道を模索してみようということになった。400年後に続く平和なガルディア王国を目指して。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔王はルッカと共にタイムマシン「時の翼シルバード」のもとにいた。
「いいこと?独りで行こうだなんて思わないでよ。これは私がガッシュの指導のもとに作ったんだからね。途中で壊れても私しか修理できないんだからね」と、しつこく釘をさしていた。

そこへクロノとマールがやってきた。もちろんクロノにはプチがひっついている。
「さて、全員集まったわね。そろそろ出発ね」

「ところで、あなたの名前、魔王・・・と呼んだらいいのかしら?それともジャキ?」とルッカは急に尋ねてきた。
「・・・フン・・・べつにどっちでもかまわん」という魔王。

「魔王のほうが、なんかカッコいいよな。強そうだし」「あら、ジャキのほうがいいわよ。魔王って、そもそも名前としてはどうかと思うわ」「っていうか私たちが勝手に決めていいのかしら・・・」「いいんだろう、本人がそう言ってるんだから」というわけで、コインの裏表で決めることにした。
「魔王に決定だな」「魔王さん、よろしく」
「・・・・・・」無言の魔王であった。

「じゃあ、まずはジール王国が存在したあたりのタイムゲートを探って、ガッシュや魔王が飛ばされた10年後のジール王国時代に行ってみましょう」

ということで、この時代を後にするクロノ、ルッカ、マール、魔王、そしてクロノにひっついているプチであった。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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○ハヤシの過去のHP(凍結)

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「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
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