ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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お話は、魔王城で決着、魔王を仲間にしたクロノ一行は次の新たなる時代へ向かうところから。

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ジャキ=魔王を見つけたことだし、ガッシュにこのことを伝えに、一度、AD1000年の自分たちの時代に帰ってみようと、クロノは提案してみたのだけど、ルッカは「まだ帰るのは早いわ。きっとガルディア兵がクロノを見つけようと、あの辺を見張っているはず・・・クロノは国外に逃亡したということで彼らの捜索が手薄になるまで帰らないほうがいい」と判断した。ガッシュのもとに行くところを見つかれば、ガッシュにも害が及ぶだろう。もちろん、ガッシュのことが心配だし、早く会いたいのだけど・・・

こうして、一行はガッシュたちが飛ばされてからおよそ10年たっているだろうジール王国が存在したあたりのタイムゲートをくぐった。

「やはり、ここは魔王に案内してもらうのが一番だよな」
「・・・・・・」魔王は表情を変えず、何も答えなかったが、シルバードを降り、自分が先頭にたった。

そして天を仰ぐ。
天に浮かぶジール王国・・・だが、そこにはもうジール魔法王国はなかった・・・
地も、だいぶ様相が変わっていた。

村を見つけたので、そこでいろいろと聞くことが出来た。

ジール王国は、魔法を使える民が、魔法を使えない民を支配し、魔法を使えない民は地に追いやられ、差別されていた。
魔法を使える民は、高度な文明を持ち天に浮かぶジール王国で暮らしていた。

だが、10年くらい前に突然、女王と姫と王子と賢者らが消え、トップを失ったジール王国は分裂し、争いごとが絶えず、天に浮かぶジール王国を支えていた「魔神器」が壊れ、それを修復できる者もおらず、ジール王国は地に落ちたと言う。

それと同時に天変地異が起き、大洪水で地の民も死んでしまい、地の様相もだいぶ変わってしまったが、生き残った者たちで、村を形成し、今は細々と暮らしているということであった。

その天変地異は、もしかしたら、それまでのジール王国がもたらした高度な文明が自然に作用し起きたものかもしれない、と村長が嘆いた。

「魔法を使える者と使えない者がいたのね・・・AD600年では、魔法を使える者は魔族に進化し、使えない者はただの人として、それぞれ時代を生き残ったということかしら」とルッカ。
「・・・いや、人にも魔法が使える者がいるかもしれん・・・」めずらしく魔王が口を開く。「その性質を持ちながら、ただ、目覚めていないだけだ・・・」

魔王は昔を思う。
ジャキと呼ばれていた幼い頃、「王子のくせに魔法能力が著しく劣る」ということで、母ジールからも疎ましく扱われていた。天の民たちからもバカにされていた。姉のサラだけが自分の味方になってくれた。
「あなたは、まだ目覚めていないだけなのよ・・・それに、そんな力を持たないほうが本当は幸せかもしれない・・・」とサラはよく言っていた。

サラは稀にみる魔法能力をもっていた。
魔法には「水」「火」「冥」「天」という属性があり、魔法を使える者はどれかに属していたが、サラはすべてに属し、すべての属性それぞれの最高魔法を使えた。
ジールはサラの類稀なる魔法能力を利用し、自らの権力を絶対的なものにした。そしてサラを警戒していた。
力がなかったジャキと同じく、サラも力がありすぎるために、実は母親に疎ましく思われていたのだった。

今は、力がないと思われていたジャキ=魔王は、すべての属性の魔法が使える。
ただ、属性は「冥」であった。「冥」以外の他の属性の最高魔法を使えるまでに至っていない。けど「冥」の力ならば、誰にも負けない。

「じゃあ、もしかしたら、私たちの中にも目覚めれば魔法が使える者がいるかもしれないってこと?」とマールがはしゃぐ。
「でも目覚めるって、どうすればいいんだよ」と、クロノは魔王に聞く。
「・・・知らん」魔王はそっぽを向く。自分は時空を飛ばされ、中世と呼ばれるAD600年の地にひとり降り立ち、ワケがわからずに、混乱している最中にモンスターに襲われ、命の危険に晒された時に目覚めた。けど、それまで全く魔法を使えなかったわけではなく、多少なりとも魔法は使えていたし、魔法を使える自覚はあったのだ。
ただ、こうも聞いたことがある。魔法能力がありながら自覚していない者が、他者から強烈な魔法攻撃を直撃されたとき、目覚め始めることがある、とも。けど、それは命を落とすこともあり、危険な方法である。

そういえば・・・と、魔王の視線はマールに向けられた。
このサラのペンダントをもっていたマールという者は、自分の魔法攻撃の直撃を受けたにも関わらず、多少の傷と失神しただけで済んだ・・・魔法能力が全くない者ならば、もっと深手を負っていたのでは・・・いや、属性によるかもしれん・・・このマールという者の性質は・・・「治癒力」をも持つといわれる「水」の属性か・・・?
魔王はマールの性質を見定めるようににらんだ。

そこへすかさず「何でマールをにらんでんだよー」とクロノ。
「え?何?魔王さん」とマール。
「え?何?魔王がマールをみつめているって?もしかしてマールが趣味だったの?まあ、サラさんのペンダント持っていたし、魔王としては気になるところね」とルッカがからかう。
「・・・フン・・・下らん」と魔王は皆の輪から離れていった。

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クロノ一行は、この地に残された村で休むことにした。
この村では通貨なるものはなく、ちょっとした物々交換で、食べ物や休み場所を手に入れることが出来た。

その晩、村が襲われた。
相手は、ジール女王の側近だったダルトンが率いる魔法を使う者=天の民の生き残りであった。
村は魔法攻撃にさらされる。

「魔王・・・自分のかつての仲間じゃない・・・なんとか話し合いで・・・」とルッカが魔王に持ちかけるが、魔王は「話し合いが通じる相手ではない。それに仲間でもない。自分の命は自分で守れ」と、魔王は自分の魔法攻撃をかつての仲間に放つ。いや、別に仲間ではない・・・ジール女王の側近、いや、女王に近づき、女王の機嫌をとり、ジール王国を支配しようと目論んでいたダルトンは、むしろ敵だ。

ダルトン率いる天の民は、魔法が使えないはずの地の民の村からの魔法での応戦に驚いた。
「村に魔法が使える者がいるのか・・・しかも、この強烈な魔力・・・かなりの魔法の使い手・・・こ、これは一体・・・」

「ひるむな。我らに刃向かうものは敵だ」とダルトンたちも攻撃の手をさらに強めた。

そこに月に照らされ、大きな鎌を持ち、赤い瞳をもつ魔王がいた。
魔王の後ろには、クロノとプチ、ルッカ、マールが控えた。

「接近戦にさえ、持ち込めれば」とクロノは刀を握るが、相手との距離がある場合に優位な魔王の魔法攻撃、プチの吹き飛ばし攻撃、マールのボーガン、ルッカのガンが活躍し、応戦した。

が、マールのボーガンやルッカのガンにも限界があった。魔法攻撃をかわしながら狙いを定めるのは難しい。
そのうちに、マールは「水系」の魔法を受けてしまう。が、それほどダメージはなかった。それどころか、力が湧くような気さえした。
そしてマールのボーガンの矢がなくなる。使い尽くしてしまった・・・そこへ「火系」の魔法攻撃がマールへ襲い掛かる。「これは危険だ・・・なんか一番苦手な攻撃」と直感したマールは思わず、「火系魔法攻撃」を防ごうと手を突き出した。そこから水系の魔法攻撃が放たれた。

火系魔法は、マールの水系魔法「氷=アイス」に打ち消された。

「・・・やはりな・・・」魔王は、潜在的にもっていたのだろう魔法能力に目覚めたマールを見る。

そしてルッカも・・・敵から放たれた「水系魔法」に、自分の弱点を感じ取り、火系魔法を放っていた。

「・・・ルッカという者は火の属性だったか・・・こいつも、魔法攻撃の直撃を受けたことがあるのか・・・あの魔王城での闘いのとき、魔法能力の高かったマヨネーあたりからの攻撃をくらったのかもしれんな・・・」魔王は推測した。

魔王の強力な冥、ルッカの火、マールの水、これらの魔法が応戦し、さすがにダルトン率いる敵は後退し、逃げていった。

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「村を守ってくださり、ありがとうございます」と、村長は魔王たちに礼を言った。
「・・・勘違いするな。お前たちを守ったつもりはない。自分を守っただけだ」と魔王は冷たく言い放つ。
「魔王ったら・・・す、すみません」とすかさずルッカが謝った。
「お前たちも覚えておくんだな。自分のことは自分で守れ」そう言うと、魔王はスタスタと自分の寝床に行ってしまった。

「たしかに、我々も自分の力で守ることを考えないといけません。あなたたち旅のお方もいなくなるでしょう。あの方の言うとおりです。これから村を守るために生き延びるためにすべきことを考えていきます。さあさ、あなた方も休まれてください」と村長。
「そうね。とにかく疲れをとることを優先しましょう」
ルッカはマールとクロノを促した・・・が、クロノはひどく落ち込んでいる様子であった。「オレだけ魔法が使えないのか・・・」
「大丈夫よ、クロノ、魔法が使えなくとも、私が守ってあげるから」とマールは慰めた。
「あらら・・・マール、それは慰めにならないわよ。でも、ま、クロノはマールと私が守ってやってもよくってよ」とルッカ。さらに「クロノー、危険だからマールと私を置いていくだなんて、もう口が裂けても言えないわね。大丈夫、私たちは、危険だからクロノは置いていきたい、だなんて言わないわよ。ちゃんと仲間として認めてあげてよ、おほほほほー」とクロノを打ちのめすのだった。

「プチー・・・」とプチはクロノを慰めるように鳴いたが、それも、もちろん、なんの慰めにならなかった。

遠くで、そんなやりとりを聞いていた魔王だが、「・・・まだ、魔法能力がないと決まったわけではない・・・」と、クロノをみつめ・・・いや、にらむのであった。

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やはり、ここにはもうサラと賢者たちやジールはいないということで、翌日、旅の準備を整えるクロノ一行。
村を救ってくれたということで、村人たちはクロノたちの旅の準備にいろいろと尽くしてくれた。
「ね、魔王、持ちつ持たれつなのよ」とルッカは魔王に説教したけれど、魔王は「うるさい女だ」とそっぽを向いていた。だいたい、このオレに説教をするとは・・・いい度胸だ・・・

そう、魔王が説教を聞く気になれるとしたら、それは、おそらく・・・サラ姉さんだけであろう・・・

ルッカの説教にそっぽを向いている魔王に対し、クロノはちょっと親近感を持った。「・・・だよなー。ルッカはうるさいんだよ。オレも魔王を見習おう」
しかし、すでにルッカに尻を敷かれまくっている人生を歩んできたクロノは・・・ルッカを無視するなんて、おそらく無理であろう・・・というのも分かっていた。そんなルッカにマールが影響を受けなければいいが・・・なんか、二人は似ている気もする。
ルッカとマール、二人が手を組んだら太刀打ちできない。ダブルで尻に敷かれるような気がするクロノであった。
せめて、旅の間は、男同士、魔王と手を組みたいものだが、きっと魔王は「自分のことは自分で守れ」と冷たく言い放つのだろう。

さて、タイムマシン「時の翼シルバード」に乗り込んだ一行であるが、ルッカが操作してみると、AD600年と、ここジール王国が崩壊した時代との間に一箇所タイムゲートがあった。かなりAD600年寄りであったが、行ってみることにした。

そして、そこにこそ、サラ王女がいたのであった。

時はAD10年。
ガルディア1世として、サラ王女、いや女王が人々に祭られていたのであった。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

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「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
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