ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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いよいよ、AD1999年のお話です。

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文明栄えるAD1999年。

「へえ・・・ここは未来かー」
「どうやらAD1999年のようね」
「ガルディア国の時代はまだ続いているのかしら」

クロノたちは、想像を越える建物に囲まれていた。

今までは「過去」を旅してきたが・・・過去のことは、「歴史書」などを読んだり聞いたりしたことがあるので、いろいろと想像が出来たが、未来は全く未知の世界であった。

タイムマシン「時の翼シルバード」は、とりあえず自然の残っている裏山に隠し、なにやらたくさんの高い建物がそびえ立つ街に入ったのだ。

街の責任者だと言うドンと名乗る者に話を聞くことができた。


今は・・・王国はなく、民の選挙によって、国の代表者が決まるシステムだったが、10年前、不思議な力を持った女性が突然現れ、そのカリスマ性に民は惹かれ、今はこの国の最高権力者になっているという。圧倒的な軍事力を築き、反勢力の周辺の国をのみこみ、世界は統一され、ひとつになったという。その国の名はその女性の名をとり「ジール国」と名づけられているという。

その話を聞き、クロノとルッカとマールは思わず魔王を窺った。
魔王は相変わらず無表情で無言だった。

「いちおう・・・会うべきよね?」とルッカ。
「・・・会う必要はない。知りたい情報は得た・・・あとは、このことをサラに伝えるだけだ」と魔王はシルバードに向かった。

「でも、せっかくだから、未来を見学していこうぜ」「うん、後学のためにも、もうちょっといろいろと見たいわ」とクロノとマールも未来の都市に興味シンシンであった。
「そうよねーーー私だって未来の科学に興味が・・・・って、ちょっと、魔王ったら、待ちなさいよ」とルッカが言うにも関わらず、魔王はスタスタと街を出て行こうとする。

仕方なく、魔王の後を追いかけるルッカとマールとクロノであった。

だが、すでにシルバードの周りには、ジール率いる軍勢が囲んでいた。

「・・・ジール・・・」魔王が小さく唸った。「気をつけろ・・・油断するな」

ジールが、魔王たちに気付き、問うた。「これは、お前達のものか」
「そうだ・・・」魔王が答える。
「正確に言うと、私が作ったんだからね」とルッカが魔王に言い聞かせるように補足を入れる。

「ガッシュの作ったタイムマシンによく似ている・・・」とジールは目を細めたかと思うと、「その者たちを捕らえろ」と命令を下した。
周りにいた兵士たちが魔王、クロノ、ルッカ、マールを突然襲った。
すかさず、戦闘態勢に入る魔王、クロノ、ルッカ、マール。
「・・・何するのよ」とルッカは襲ってくる兵士たちを裁きながら、ジールを睨みつけた。

「わらわは、この時代で科学者たちに時間研究を命じ、続けさせていた。そして時空の歪みを発見し、そのとき、レーダーに反応し、お前たちが突然、現れた。これはタイムマシンだな・・・ついに手に入れた」とジールはシルバードを見て笑った。
「・・・科学が発達したこの時代では、隠しても、常に稼動している探知機のようなものに引っかかってしまうのね・・・迂闊だったわ」とルッカ。

襲ってくる兵士たち、しかし「捕らえろ」との命令なので殺せない・・・攻撃は甘くなった。
対する魔王、ルッカ、マールは「魔法」を使いまくった。

この未来では、人間たちの世界では「魔法」はすっかり忘れ去られ、久しぶりに目の当たりにする「魔法攻撃」に兵士たちは戸惑った。
そう、久しぶり、であった。・・・以前にこの「不思議な力」を目にした時は、ジールが魔法を放ち、敵はその不思議な力に慄き、ジールによってこの世界が統一された時であった。
「ジール様と同じ力をもつ者・・・」兵士たちに動揺が走った。

「こやつら・・・魔法の使い手か・・・」と、ジールも魔法で応戦した。
ジールも、サラと同じ全属性を持ち、あらゆる魔法が使えた。

魔王がジールの前に立ち、魔法攻撃に対する防御「バリアチェンジ」で、ジールの魔法攻撃を吸収し、防ぐ。
その後ろで、ルッカとマールは魔法攻撃で、プチは吹き飛ばしたり、いつの間に身に付けたのか体から刺を噴射したりする技で、兵士たちを次々に戦闘不能にしていく。

魔法という不可思議な力と、見たことのない生物の見たことのない攻撃に腰の引けた兵士たちは、いかに性能の良い武器をもっていても敵ではなかった。
そしてクロノは、まだ魔法が使えず、ただ刀を握っているだけであった・・・

「バリアチェンジができるとは・・・お前は一体・・・」ジールが魔王を睨みつける。
「・・・・・・」魔王もジールを睨み返す。

魔法攻撃は体力気力を消耗し、無尽蔵に仕掛けることは出来ない・・・どれだけ魔法攻撃を仕掛けることが出来るかは、個々の能力による・・・ジールの魔法能力は、どのくらいなのか・・・魔王はジールの現在の力量を推し量る。

ジールに魔法攻撃は有効か?
ジールも当然、魔法防御「バリアチェンジ」ができるだろう・・・

バリアチェンジとは、火系の魔法攻撃が来れば、火系を吸収するバリアを、水系の魔法攻撃には水系を吸収するバリアをはる。
相手の放つ攻撃の属性に、即座に反応しなければならない高度な魔法防御であった。相手の放つ魔法攻撃の属性を見誤れば、バリアの効果は得られない。
集中力の要る魔法防御「バリアチェンジ」は、消耗が激しかった。

物理攻撃のほうがジールに有効だ。

魔王はバリアを解くと、ジールに向かう。
ジールはすかさず魔法攻撃を魔王に放つ。
それを避けて、距離を詰めようとするが、ジールはそうはさせまいと距離をとりつつ、あらゆる属性の魔法攻撃をしかけてくる。

ルッカとマールはほとんどの兵士を倒した。が、もうルッカとマールも魔法攻撃を放つ力は残っていなかった。体力も底を尽きかけていた。プチだけがまだまだ元気よく、兵士たちを吹き飛ばしていった。が、クロノが魔王を加勢しようと、ジールに向かうのを見るとクロノについていく。
そこへジールの魔法攻撃が、クロノに襲い掛かった。

「目覚めるべきときに目覚める」というサラの言葉が思い出される。
襲い掛かる冥の魔法攻撃に対し、自然にクロノから天の魔法攻撃が発せられた。が、ジールの魔法攻撃は強烈でクロノとプチは後ろに吹っ飛んでしまった。

「・・・なんとか相殺できた・・・」クロノは魔法に目覚めた嬉しさよりも、ホッとした。
そうか、こうやって全属性の攻撃魔法が使えれば・・・相殺を応用したものが「バリアチェンジ」ってことか・・・
魔王の「バリアチェンジ」をなんとなく理解したクロノであった。

魔法攻撃が使えるようになったクロノに、魔王が近づき「オレと同時にそれをジールに放て」と囁く。

そして魔王は、火系攻撃「ファイガ」をジールに放つ。
すかさず、ジールはバリアチェンジを行う。そこへクロノの天系稲妻魔法「サンダー」がくる。
「・・・まだこの程度の魔力ならば致命的なダメージを与えるほどのものではない」とジールは即座に計算し、魔王の攻撃を防ぐことに力を注ぐ。
が、クロノの魔法攻撃はジールの動きを止めるくらいの効果はあった。
距離をつめる魔王、そして大鎌での物理攻撃をジールに仕掛けた。

これでジールは決定的ダメージを受け、戦闘不能・・・気を失ってしまった。
さらに魔王が鎌をジールに向ける。

「・・・魔王、やめろ、もう相手は動けない」
「・・・・・・」

すでに兵士たちを魔法で気絶させ倒したルッカとマールも寄ってきた。「もう行きましょう・・・この時代での用は済んだでしょう」と魔王を促した。

ジールをそのままにし、4人は「時の翼シルバード」に乗り込んだ。

「残るタイムゲートは・・・さらにこれより未来・・・行ってみる?」とルッカ。
「ああ」同意するクロノ。
「もうひとり・・・ジール王国の賢者ハッシュさんがいるかもしれないわね」とマール。
「・・・・・・」相変わらず無口な魔王だが、反対するわけでもなく、この場合は賛成ということで、4人は、もうひとつ先の未来のタイムゲートをくぐることになった。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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