ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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これは「アナザークロノ番外編」のお話である。
本編はまた後で。

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ある日の旅の途中・・・
宿屋で、クロノは今日もお洗濯に励んでいた。
旅の準備をしっかりしてきたマールとルッカがくつろいでいるのを尻目に・・・

ルッカのやつ、もっとオレの替えの服や下着も用意しておいてくれればいいのに・・・と、クロノは思う。

そう、クロノ君の替えのシャツやパンツや靴下やズボンなど、一枚ずつ、一組しかルッカは用意してきてくれなかったんである。

替えの下着に余裕のないクロノ君が宿屋ですることは、まずお洗濯なのであった。
それでも、乾かない時もあり、生乾きのパンツもはいたこともあったことであろう・・・

替えの下着が一枚しかないのは心許ないので、どこかで買おうと思ったけれど、ルッカが「もったいないわ、それに荷物はできるだけ増やさないで」と言うのだ。

で、洗濯を怠ると、さっそくルッカが注意をするのである。
「クロノ、衛生面にも気をつけなさいよ。過酷な旅なんだから、不潔にしていると病気になるわよ」
「洗濯はあとでやるよ・・・」
「早くしないと乾かないわよーーー。不潔にしているとマールに嫌われるわよ」
これを言われると弱いクロノ君である。渋々洗濯に励むのであった。

と、ここで重大なことに気づいた。

そういえば・・・魔王が洗濯をしてるのを見たことがない・・・

青くなったクロノは、ルッカに話す。
ルッカも「そういえば・・・」と、青くなった。


魔王はお風呂にはちゃんと入っているようだけど、洗濯している様子がない・・・だって、魔王が服や下着を乾かしているところを見たことがない・・・

「魔王ったら、ずっと・・・洗濯せずに着っぱなし、はきっぱなし?」
「魔王の下着のパンツは・・・一度も洗濯せずに・・・」
「キャーーーっ、そ、それはホラーだわっ・・・というかあまりに不潔、不衛生だわ。体に良くないわ」
「でも、たしかに魔王が洗濯するなんて、らしくないぜ・・・魔王がゆえに・・・大変だな」
「今、魔王はお風呂に入っているのね・・・とりあえずクロノ、あんたの洗濯したパンツ貸してあげなさいよ」
「えええ?だってオレのたった一枚の替えのパンツだぜ・・・そもそもルッカがもうちょっとオレのも持ってきてくれればよかったのに・・・」
「小さいこと言ってるんじゃないわよ、男でしょ」
「けど、あの魔王がオレのパンツを喜んではくとは、とても思えないぜ・・・」
「ま、とにかく、明日、魔王の替えの下着を買いにいかせなきゃ・・・」
「オレのも買って欲しい・・・」
「ところで、魔王はいつも長風呂ね・・・せめて体だけは清潔に、と思って、洗っているのね・・・」



さてさて、そんな魔王は、お風呂場に長々と居座っていた。

そう、水系の魔法で、洗濯機の要領で、服や下着を洗っていたのであった。
そして火系の魔法で乾かし、冥系の魔法で殺す・・・菌を。

この「お洗濯魔法」は、なかなか高度な技なのだ。
魔法が強すぎたら、破れたり、焼けてしまったり、消滅してしまったり・・・調整が難しいのである。

この技を使えるのはオレくらいなものだ・・・

と魔王は悦に入っていた。
いや、こんな洗濯している姿を見られたくはない・・・ゆえに、風呂のときに、お洗濯をしているのであった。

そう、この技は、実は魔王城にいるときから磨いていたのだ。
もちろん、最初は・・・部下に洗濯を任せていたが、ある日、マヨネーが、魔王のパンツの臭いを嗅ぎ、ほお擦りしていたのだ・・・それを見てしまった魔王は、自分で洗濯するようになったのだ。

魔法でお洗濯・・・は難しかった。
何度も服を破いたり、燃やしたり、消滅させちゃったり・・・

が、自分で洗濯するしかない。
マヨネーから、下着を守るためである。
こうして魔王の魔法技術は磨かれていったのだ。

そうとは知らないルッカとクロノとマールは「魔王の下着パンツ話」に花を咲かせていた。
「きっと黒のビキニだぜ・・・そんな下着売っているかなー」
「魔王のことだから、こだわりを持っているかもね。それ以外ははかないって言うかも」
「・・・でも、そんな贅沢は許されないわ。というか、こだわりの一枚をはき続けているなんて不潔だわ」

ということで、お風呂を出、洗濯と乾燥もすませ、同じ服や下着をきている魔王に、ルッカは明日は替えの下着や服を買いに行くように説得した。

が、魔王は聞く耳を持たなかった。それに、ちゃんと洗濯しているのである・・・が、そのことは言わなかった、言いたくなかったプライドの高い魔王である。
たとえ「不潔だ」と誤解されても・・・それが魔王の行く道なのである。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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「マンガとピアノの道」

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