ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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前回のお話・・・ジールの基地へ乗り込むことを決めたクロノたち・・・というところからの続き。

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ルッカは、ジールの基地に乗り込み、調査してみたいことをドンとハッシュに相談した。
「本当はこの時代に生きる自分たちが行うべきことなのに・・・すまんの・・・」と、ドンは言った。が、自分たちより遥かに戦闘能力が高いクロノたちに託すことにし、自分たちにできることは何でもしようと、いろいろな準備に動いた。

ハッシュは「無事に帰ってくることを優先するように」と言ってくれ、ほかにもいろいろと助言をしてくれた。

ロボには、シルバードの操作方法と、シルバードを守るためのあらゆるケースを想定した作戦の暗号のやり取りをインプットしてもらい、シルバードの番をしてもらうことになった。

そして、いよいよ出発の時がきた。
ジールの基地は、『ジェノサイドーム』と呼ばれる南東の孤島にあり、ジール側の領地は、その孤島と、ドンたちのいるアリスドームがある同じ大陸の東側であった。そこにある工場でロボットが生産され、ドンたちを襲っていたという。

クロノたちは、ドンたちが用意してくれたジェット機で直にジールの基地と言われるジェノサイドームに向かった。

シルバードは、ロボに預け、アリスドームに置いてきた。
敵の敷地内にシルバードでくるのは、さすがに避けたかった。いくらロックをしたとしても、シルバードごと持っていかれ、内部を解析されたら終わりである。この時代の科学レベルならば、あっという間にシルバードと同じタイムマシンが出来てしまう。


クロノたちが「ジェノサイドーム」に向かったのと同時に、ドンたちのグループは、ロボットが生産されていた工場や周辺の施設へ行く。
以前は、ロボットたちに何度も行く手を阻まれたが、ジールはあの戦闘でロボットを総動員させたのだろうか・・・ロボットは現れなかった。

工場や施設内への侵入も簡単だった。
ルッカが修理したロボをはじめ、あの戦闘で動かなくなったロボットたちから、情報を取り出し、施設内のことはほぼ分かっていた。
施設周辺にいる警備ロボットも、それほど脅威ではなかった。あのロボット軍団との戦闘に較べたら、なんということもなかった。
人間は存在していなかったので、心置きなく工場や施設を破壊し、ロボットを生産できなくさせた。

ドンは、その報告を聞き、「こちらは成功したか・・・あとは、ジールの『ジェノサイドーム』か・・・」
祈るような気持ちで、ただただクロノたちの帰りを待つしかなかった。

南東の孤島に降りたクロノ一行は、ジェット機に備えられていたジェットバイクで、『ジェノサイドーム』に向かった。ちなみにジェットバイクも操作は簡単で、クロノは以前、ルッカの発明したバイクを運転したことがあるが、それよりは遥かに安全に運転できた。

「ここまでは何の攻撃も仕掛けられてこなかったし、やっぱりジールはもう存在しないんじゃないか。存在していたらあらゆる手を使って妨害するだろうし」とクロノは楽観的に言った。
「あるいは、その余力がないのかも・・・」とマールが、クロノの後を継ぐように言う。
「だといいけどね・・・」とルッカ。
「・・・・・・」魔王は相変わらず無言だった。

ジェノサイドームに着き、とりあえず侵入を試みた。周辺にはロボットも人もいる様子はなかった。
ドンたちと共有しているロボットたちのもっていた情報や、クローンジールやサイボーグジールがもっていたいくつかのカードキーを使用したり、そこから読み取れた情報を手がかりに探っていき、内部に入ることが出来た。

「・・・・・・簡単すぎるわ」ルッカはかえって警戒した。
「ジールを、主を失った、ただの空っぽの城なんじゃないのか?」とクロノ。
「あのジールが持っていた科学ならば、もっと高度な認証システムでガードすることもできたはず・・・それがなく、あるいは作動せずに、部外者をこれほど簡単に中枢部に招きいれてしまうなんて、おかしいわ」
強固なドアなどを破壊することも想定していただけに、ますます警戒感を強めるルッカだった。

そして、ある部屋に入ると、コンピュータがあり、ロボが持っていた情報をもとに操作してみた。

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すると、コンピュータは作動し、奥へ続く扉が開き、このような音声が聞こえてきた。
「ワタシの心に勝手に押し入ろうとしているのはドナタ?・・・・・・いえ、歓迎しますわ、さあ、どうぞ中へ。」

警戒しながら中に進む。
「それではアナタ達の性能を見せていただきマショウ。」そんな音声が聞こえてきたかと思うと、ロボットが群れをなして襲ってきた。
さっそくに戦闘態勢に入るクロノたち。
しかし、今まで闘ってきたロボットと戦闘能力はさほど変わりはなく、難なく倒すことができた。

「やりマスネ。ワタシの所にたどりつくのを楽しみにしていマスヨ。」
不気味な声がまた聞こえてきた。

「まるで、私たちの侵入を待っていたかのような感じね。だから簡単に侵入できたのね」とマール。
「・・・敵の目的が何なのか今ひとつ掴めないわ」と、ルッカはいつになく不安げに言った。
そんなルッカを励ますように「敵の気配だけ気をつけて、襲ってくれば倒す。ヤバければ逃げる。シンプルに考えようぜ」とクロノが声をかけた。
「静かにしろ・・・敵の気配が感じにくくなる・・・お前たちがやられるのは勝手だがな・・・」魔王が嗜める。

が、それと同時にマールが「あ・・・」と高い声をあげた。

とてつもなく広い部屋だった。
そこには、ジールのクローン体が、カプセルに入って、たくさん並べられていた。

「自分をこんな風に作り上げて・・・本当に自分を唯一絶対だと思っているのかしら?自分を大切にしていると言えるのかしら。」魔王から静かにしろと言われたけれど、マールは思わず口にしていた。
それは魔王も同じく、この時代でのジールに対し、ずっと持っていた違和感だった。

奥に進むと、巨大なディスプレイと、大きなコンピュータが姿を現した。
そのディスプレイに、ジールの姿が映った。

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ここまで関わったからには、ちゃんと見届けたい。
だけど、危険を冒してまで、ジールの基地へ行くことが正しいことなのか?と考えると、答えがでないクロノであった。
それはルッカもマールも同じだろう。

クロノは、やっぱりルッカやマールを危険な目に合わせたくはなかったが、ルッカとマールの力も必要だ。

そして、ちゃんと見届けず、後ろ髪引かれながら、この時代を去れば、きっと後悔する。ルッカとマールもやはり同じ気持ちだろう。ジールの息子である魔王はなおさらだろう。

見届けたい。
この思いは正しいとか正しくないとかで留めることはできないのだった。
じゃないと、この旅は終わらない。

この見届けるべき旅が終わったとき・・・おそらく、AD1000年のガルディアから逃亡中の自分がこの後、行くべきところも、どうするのかも、見えてくるだろう。

「全員無事にこの旅から帰ってみせる」クロノはそう誓うと刀を握った。

魔王もルッカもマールもプチもこの場のただならぬ気を感じ、戦闘態勢に入った。

ディスプレイのジールは笑うと、いきなりどこからかレーザー攻撃を仕掛けてきた。

クロノ、魔王、ルッカ、マールはそれぞれ避ける。
プチは唯一弱い部分でもある「口」を隠し、防御する。

それを合図に、さっきまでカプセルに入っていた複数のクローンジールもやってきて、魔法攻撃を仕掛けてきた。
広いといっても、ここは部屋の中。逃げ場を失うクロノたち。

クローンジールはそれぞれいろんな属性の魔法を仕掛けてくるので、魔王のバリアチェンジも追いつかない。

「・・・これでは、やられてしまう・・・」
マールはペンダントをお守りのように握っていた。

そのペンダントもろとも、マールはクローンジールの様々な属性で繰り出される魔法攻撃を受けてしまい、大きなダメージを負った。

そのときペンダントが輝きだし、マールにサラの幻影が重なった。
サラの幻影はマールの周りにバリアを作り出し、どんな属性の魔法がきても、即座に反応しバリアチェンジがされ、マールを守った。
そしてサラのペンダントの力はマールの傷を回復させていった。

クローンジールたちは、幸いにも「お互い協力し合い、息を合わせた連携魔法を使う」ことはなかった。それぞれ勝手に魔法攻撃を繰り出すのであった。

そのペンダントの輝きに、ルッカの持っている赤い石が反応した。
ハッシュの助言で、ルッカから予めクロノと魔王にも持たされていた赤い石が、赤い石をフンとして溜めているだろうプチの体が反応し、同調はじめた。

彼らの周りにも、マールと同じ効果が現れだした。

「サラさんのペンダントは赤い石でできている・・・」

あの時・・・ルッカが、ハッシュにジールの基地へ乗り込むことを相談した時、その前のロボット軍団とジール戦の話をした・・・そのとき、サラのペンダントの力のことを話し、余談にプチと呼んでいる生命体が赤い石を排泄することを話すと、ハッシュはこう助言したのだ。
「もしかしたら・・・これはワシの想像じゃが・・・赤い石同士、同調反応することがある・・・赤い石を予備に持っているのなら、お守りとして肌身離さず持っていくがいい」

そのハッシュの助言は、当たったのだった。
複数いるクローンジールの魔法攻撃は、もう怖くはなかった。魔王の鎌攻撃と、クロノの刀攻撃と、プチの「ラヴォスニードル」で、あっという間に、クローンジールたちは片付いてしまった。

「よくココまでたどりつきマシタ……。」ディスプレイのジールがしゃべった。

魔王がディスプレイのジールを睨む。
「お前は・・・誰だ?」

ディスプレイのジール像が歪む。「・・・記憶を・・・転送する時・・・プログラムを・・・・・・書き換えられた・・・のか・・・マザーめ・・・コンピュータに裏切られるとは・・・」

クロノたちは、ジールの断末魔の声を聞いたような感じがした。

ディスプレイからジール像が消えていき、そこに、別の機械的な人間に似せた女性の画像が出てきた。
「ジールは消去しました。ワタシは、ここのメインコンピュータデス。アナタがたの力を見せていただきました。ジールの代わりにふさわしい・・・ジールはあまりに我が強く、使いづらかったデス・・・ぜひ、ワタシのもとで、ワタシの指示に従って働いてください。」

「なんでオレたち人間が、コンピュータの指示に従って働くんだ?」とクロノは戦闘態勢を崩さずに言う。

「それは、人間があまりに愚かだからデス」ここの施設を仕切るメインコンピュータ・マザーブレーンは答える。
「何・・・」
「気づいているかしら?あなたたち人間がいなければ、この星は平和なのデス。」
「・・・・・・」
「人間は本当は抹消するべき生命体デスが、その未知なる能力に興味がありマス。それをぜひ解析したいのデス。ワタシに協力するのならば、生きるチャンスを与えてあげましょう。ワタシの管理のもとで人間たちが生きてくれれば、争いのない平和な世界になるでしょう。」
「・・・・・・結局、お前も支配する神になりたいのか・・・ジールと似たようなこというんだな・・・」
「ワタシとあの愚かな者と一緒にしないでください。」マザーは抑揚のない無表情な音声で答える。

「・・・お前に記憶と人格を預けていたジールは、操られ、まんまとお前にだまされていたというのか・・・」魔王が静かに言う。「誰も信用しなかったジールが、警戒心の強いジールが・・・・・・あわれな女だ・・・」

「そう・・・じつにあわれデス。愚か者の記憶を解析すると・・・孤独を欲望で紛らわせ、それゆえ誤った・・・あまりに愚かすぎる人間デシタ。」マザーブレーンが、魔王の言葉を受けた。

「・・・黙れ」魔王は言い放った。

あまりにあっけなかったジールの最期に愕然としながらクロノとルッカとマールは魔王のただならぬ気を感じていた。
その魔王の気に同調するかのように、マールのペンダントから放たれているサラの幻影が魔王の後ろについた。

「その様子では、言うことを聞いてくれそうにありませんね。その不安定な制御できない心が、人間を愚かにさせるのデスね。いいでショウ。人間たちを抹消しマス」マザーブレーンはそう答えると同時に攻撃を仕掛けてきた。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
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