ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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前回のコンピュータ・マザーブレーンから攻撃が仕掛けられたところからのお話。

「その様子では、言うことを聞いてくれそうにありませんね。その不安定な制御できない心が、人間を愚かにさせるのデスね。いいでショウ。人間たちを抹消しマス」マザーブレーンはそう答えると同時に攻撃を仕掛けてきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それは人間の脳を乱す波動攻撃だった。

クロノたちは幻覚、幻聴に惑わされ、集中力をなくし魔法も使えず、マザーブレーンへの攻撃が思うようにいかなくなった。体の動きも鈍る。

「そうか・・・だから簡単に侵入できたのね・・・この波動から私たちが逃げられないように・・・ここにおびき寄せるために・・・」ルッカは唇をかんだ。

マザーブレーンによって、この部屋の出入り口も閉められてしまい、完全に逃げ場を失っていた。

マールはじめ、魔王、クロノ、ルッカの思いや気力、念も薄れ始め、マールの持つペンダントから発せられていたサラの幻影も薄れ始める。

さらに、マザーブレーンによって起動したこの部屋に待機していたロボットたちが専用収納口から現れ、攻撃してきた。

が、唯一、プチだけは、マザーブレーンから発せられる波動影響を受けることはなく、幻覚や幻聴に惑わされることはなかった。
人間を知っているマザーブレーンにとっても、プチは解析不能な未知なる生命体だったからだ。

プチは、得意の「ラヴォスニードル」で、ロボットたちとマザーブレーンを攻撃していく。

が、マザーブレーンは、プチの弱点が「口」だということに、今までの戦闘データから割り出し、マザーブレーンに直に操られているロボットたちは、プチの「口」へ集中攻撃を始めた。
プチは「口」を隠し、完全防御にまわり、攻撃ができなくなった。

そして、ロボットたちはクロノたちにも攻撃を始めた。
幻覚や幻聴に迷わされ、思うように避けることができないクロノたちだった。

「・・・絶体絶命・・・」と思ったその時、マザーブレーンによって発せられた波動攻撃が弱まった。
「・・・?」集中力を持ち直したクロノ、魔王、ルッカ、マール。

「・・・ワタシの邪魔をするのは・・・まさかジール」
マザーブレインのディスプレイに、歪んだジールの姿が映る。「おのれ・・・コンピュータの分際でわらわをコケにしてくれたな・・・」
「ジール・・・完全に消去仕切れてなかったのデスネ・・・なんて我の強い・・・今度こそ、消去を・・・」
マザーブレーン・メインコンピュータは中に取り込んでしまっているジール消去に取り掛かる。

「今がチャンス・・・」
「全員、持てる力で総攻撃だ」
ロボットたちの攻撃はプチがひきつけてくれている。
クロノ、魔王、ルッカ、マールはそれぞれ最上級の魔法攻撃をマザーブレーン・メインコンピュータに放った。さらにマールのペンダントが魔力増幅装置と化し、サラの幻影がクロノたちに重なると、強烈な魔法攻撃がマザーブレーンを襲った。

巨大コンピュータ・マザーブレーンの様々なところがショートし、配管のようなところが壊れ、配線らしきものが剥き出しになったところもあった。
そこを、クロノと魔王が、それぞれ刀と鎌で斬りつけ、コードを断ち切っていく。

「人間はあまりに不安定な、不完全な生き物デス。そんな人間にこの世界を・・・この星を任せるわけにはいき・・・マセン・・・」
マザーブレーンは、最後の切り札としてジェノサイドームの自爆装置を起動させた。
不気味なタイマー音が鳴り響き、カウントダウンが始まった。

「これは・・・自爆装置の起動?・・・」いち早く気づいたルッカは「爆発するわ。みんな、ここから逃げて」と叫ぶ。
クロノとルッカとマールはロボットたちを蹴散らし、プチを助ける。
魔王は、閉ざされている出入り口のドアをぶち破る。

プチを抱きかかえたクロノ、魔王、ルッカ、マールは部屋から走り去った。
それを見送るように・・・マザーブレーンのディスプレイには、歪んだジールの姿がほんの一瞬映った。

間一髪で、クロノたちはジェノサイドームから脱出できた。
ジェノサイドームは爆破し、そのすべての機能を停止した。

「危なかったわね・・・」マールがため息をつく。
「ジールが助けてくれたのかな・・・」とクロノがつぶやく。
「結果的にそうなるわね・・・マザーブレーン・コンピュータの私たちへの攻撃を一時的に止めてくれた・・・」と、ルッカは魔王を窺う。
「・・・・・・」しばし無言だった魔王は、おもむろに口を開いた。
「・・・フン・・・この時代のジールは、半分、あのコンピュータに操られていたのだろう。古代ジール王国時代や1999年に会ったジールとは違う・・・」

おそらくサラの幻影は、オレたちだけでなく、ジールら敵にも見えていたのではないか・・・
ジールは、サラの魔法能力を警戒し、その能力に嫉妬もしていただろう・・・なのに、そのサラの幻影に対し、何の反応もしなかった。
だから、オレはこの時代のジールに違和感をもっていた。
ジールは、己の記憶を、あのコンピュータに一部消されたか、改変されたのだろう・・・ジールは「永遠の命」を手に入れるため、コンピュータに己の人格と記憶を預けた時点で・・・その人格と記憶はマザーブレーンに徐々に侵食され・・・もうすでに死んでいたのだ・・・

魔王は、破壊したジェノサイドームを一瞥した後、背を向け、もう二度と振り返ることはしなかった。

クロノたちは、ドンやハッシュの待つアリスドームに向かった。

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シルバードの番をしていたロボは、「お帰りナサイ。無事でよかったデス」と、喜んでくれている様子だった。
「ロボットなのに喜ぶなんて、面白いヤツだな」クロノは感心したように言う。
「そうよ。ロボットだって心があるのよ」とルッカ。
「まあ・・・あのマザーブレーンも心があった感じがしたもんな」
「・・・うん、だから侮っちゃいけないのよ」

ハッシュとドンたちは、帰ってきたクロノたちの無事と、ジール消滅、ジェノサイドームの完全停止の報告を受け、ホッとしていた。
そして後で改めてジェノサイドームの解体に行くことにし、自分たちは『クローン技術』は使用しないことを決めていた。

「あのジールをも操っていたとは・・・コンピュータに任せるのも程ほどにしておかないと・・・科学との付き合い方が、これからの課題じゃな」とクロノたちのジェノサイドームでの話を聞いたドンは言った。「ジェノサイドームに、ジール以外の人間はいなかったのじゃな・・・あちら側の人間は抹消されていたということなのか・・・ロボットやコンピュータが、ジールのクローン人間を作っていたのか・・・」

一方、ハッシュはジールのことを思っていた。

ジール様は神になりたがっていた・・・神の領域に踏み込ませたのは・・・孤独だったからかもしれない。いや神になろうとしたから孤独だったのか?
最期まで孤独だったのか・・・?
でも、やっと止まることが出来たのじゃ。ジール様は闘いをやっと終わらせることができたのじゃ。

ハッシュはクロノたちに感謝の気持ちを伝え、そして赤い瞳の男をみつめた。
赤い瞳の・・・魔王は相変わらず顔を背けるだけだった。

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そして・・・
ハッシュとドンとロボ、アリスドームの人々と別れ、クロノたちは時空を飛んだ。
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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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