ハヤシのブログ

物語創作、ピアノ・ショパン、漫画、クロノトリガー、社会問題などについて語ります。

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2300年マザーブレーンとの決着もつき、この時代を後にするクロノたち・・というのが、前回までのお話であった。

ところで、わりと訂正があったりする。
たいした訂正ではないけれど・・・すごーく前の話になるけれど、常日頃持ち歩いているはずだったルッカのエネルギー探知機に、赤い石は反応するのだから、マールのペンダントにも反応するはずで、まあ、そこいらへんも、HPで「AD10年」の舞台の、サラのペンダントの話のときに、補足しておいたのであった。まあ、小さな些細なことだけど、気づいたら、補足や訂正をいれ、できるだけ矛盾がないようにしているのであった。

そういう訂正は、HPのほうの「アナザークロノトリガー冒険編」でやっている。

さて、では、続き28回目のアナザークロノです。

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そして・・・
ハッシュとドンとロボ、アリスドームの人々と別れ、クロノたちは時空を飛んだ。



時空を飛ぶために、シルバードに乗り込んだとき、かすかな違和感を感じたクロノたち。

ルッカは、なぜか以前ガッシュが言っていたことを思い出していた。

『時の流れに違和感を感じたら、時の秩序が乱される兆候が出ていると考えていい・・・
そして、自分たちの生きる時間の流れの上に、また大きな時間の流れがあるのかもしれない。だから、ある時間軸の歴史改変しても、世界が破綻しないようになっているのかもしれない・・・』と。

そして、この旅で知りえたことを伝えるために、ボッシュのいる原始時代、サラのいるAD10年に行こうとしていたのだが、シルバードは突然あらわれたタイムゲートに吸い込まれてしまった。

気がついたとき、そこは真っ暗で、何もないような・・・どこの時代、どこの地なのか、見当がつかなかった。不思議な場所だった。
警戒しながら、シルバードを降りると、ほのかに明るいところが見えてきた。

それは何本もある光の柱だった。

「ようこそ、時の最果てへ」どこからともなく、声がすると、クロノたちの目の前に、光で形作られるなにかの生き物らしきものが現れた。
その生き物は、この「時の最果て」と呼ばれる空間で、時の番人をしており、スペッキオと名乗った。
光の柱はタイムゲートのあるすべての時代へと通じる扉のようなもので、ここ「時の最果て」はどの時代にも属さない、どの時代にも通じる場所だと説明をした。

「私たちは、なぜ、こんなところにきてしまったの?」ルッカはスペッキオに聞いた。
「それは・・・時の歴史が、計算したものと違ってしまったからだ」スペッキオは答えた。
「もしかして、私たちの所為?」
「時空を飛んで旅をすることは、時の定めた運命からは、はずれていなかった。1999年の旅までは計算通りだった・・・でも2300年では、お前たちはジールに破れ、ジールを操っていたコンピュータとロボットの時代になるはずだった。人間の時代は終わらせないといけない、と判断した。なぜなら、人間たちは時空を越える術を身に付けてしまうから・・・人間は時空を狂わせる存在になってしまう危険性があったから・・・
なのに、お前たちの力は、時の決めた運命を超えてしまった」とスペッキオ。
「ちょっと待て、計算通りって・・・オレたちは自分たちの意思で行動したつもりだけど、それはすでに定められたことだったというのか?」クロノがスペッキオに詰め寄った。
「うん・・・なんというか、おおざっぱに定められた運命の中でのこと、だったんだな。で、その運命からちょっとはずれても、修正がきくようにするのが、時の番人の仕事なのだ」と、スペッキオ。
「けど、修正がきかないほどの・・・時の定めた運命と違う結果を私たちはもたらしたのね」とルッカ。
「というか・・・実は、2300年以降の時の定めた歴史は、人間の時代は終わった、というところまでしか決まっていなかったのだ。コンピュータとロボットたちの時代は、星が寿命を終えるまで、なにも起こらない、なにも動かない、時の番人にとってラクな時代になる・・・はずだった」
「でも歴史は変わってしまった?」
「いや、まだ決めかねているのだ」
「何を?」
「お前たちの記憶を消し、もう一回、旅をし直し、時の定めた運命通り、ジールに破れ、コンピュータの支配する時代にするか・・・お前たちが動かした新たなる歴史で、人間たちは生き残り、これからも未来を紡いでいくのか・・・けど、人間がタイムマシンを手にしたら、使い方を誤り、時空を狂わし、時の秩序が乱れる危険性がある・・・だから、やっぱりお前たちの記憶を消し、もう一回、旅をし直してもらう」
そう言うと、スペッキオは、クロノたちの記憶を消すための攻撃に出た。「悪いけど、お前たちの記憶を消す」


「冗談じゃないぜ。オレたちの大事な旅の記憶を消されてたまるか。たとえエゴだと言われても・・・」
クロノたちは大人しくスペッキオにやられるつもりはなく、戦闘態勢に入った。

スペッキオの攻撃は・・・まるで、自分たちの攻撃のようでもあった。
自分たちがある攻撃をすると、そのまま、それが返ってくるような・・・かといって何もしないでいても、スペッキオは何かしらの攻撃を仕掛ける。
しかし、どんなに攻撃をされても、あまりダメージを受けた気がしなかった。けど、同時に、スペッキオもダメージを受けている様子はなく、延々と戦闘が続くような感じだった。
そのうち、頭がボンヤリとしてきた。

「なんだか、おかしい・・・ここは、どこの時代にも属さない場所・・・とすると、ここの時間はどうなっているのかしら、やはり、時は流れているの?延々と闘っている気がするけれど、実は時間は流れておらず、止まっているのかも?私たちは闘っているつもりだけど、何もしていないのでは・・・?」ボンヤリする頭で、ルッカは必死に考えた。

スペッキオの姿もぼやけてくる。記憶があいまいになってくる・・・これは夢の出来事・・・みたい・・・
「そう・・・これはお前たちにとって、夢の出来事になり、目覚めた時、その記憶は消える。そして旅をし直すのだ」

スペッキオの思惑を感じ取った魔王は、つぶやいた。
「・・・・・・そうはさせない・・・」

魔王の強い思いに同調するように、クロノ、マール、ルッカも自分たちの思いを取り戻した。
「・・・この旅をなかったことになんかできない」
「記憶を消されるのは嫌・・・」
「この旅は私の大事な思い出」

・・・大切な旅の記憶は手放せない。

4人の強い同じ思いが重なった時、ペンダントが最後の力を振り絞るかのように輝きだした。4人の持っている赤い石とプチも同調し、巨大な光のエネルギーを作り出し、暗かった「時の最果て」という場所を照らした。

そこには・・・巨大な鏡のようなものが、あちこちにあって、囲まれていた。「もしかして、これがスペッキオの正体・・・いや、姿なんてないのかもしれない。闘っていたのは、私たちが映っていた鏡・・・自分と闘っていたということかしら」

「まさか、見破られてしまうとは・・・人間・・・おもしろい生き物だ」どこからともなく声がした。
「スペッキオ?」
「そのペンダントの力・・・BC12000年に行われたタイムマシンでの時空を越える実験が半分失敗したのは、そのペンダントの持ち主サラが、ジールの希望通りの実験成功を危惧し、その強い思いから自分が気づかないうちにペンダントに貯えていた力を解放させてしまい、タイムマシンと反作用のエネルギーを放出させたからだ・・・時の秩序を守ろうとしてくれる人間もいたということなんだな・・・たしかに、コンピュータやロボットの世界は安定しているけれど、つまらない。人間は何をするかわからないけれど、興味深い生き物だ。それに付き合うほうが退屈はしない・・・お前たちの動かした新しい運命に賭けてみるか。時の番人としての仕事は大変になるけれど・・・」

・・・時の物語を紡いでいくがいい。

スペッキオの思念を感じたと思った瞬間、4人はシルバードと共に、原始時代に飛ばされていた。




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原始時代に飛んだクロノたち。
エイラたちが再会を祝し、また宴会を催してくれた。

敵だった恐竜人たちの姿は見なくなり、エイラたちはつかの間の平和な暮らしをしているという。酋長として、人間たちをまとめていくのが大変らしい。
これから人間の数が増えていけば、今度はきっと人間同士の争いごとが起きていくのかもしれない・・・エイラはおぼろげに予感していた。それでも自分は精一杯生きていくしかない。それがアザーラへの弔い・・・エイラはそう思っていた。

宴会が終わってから、ボッシュに今までの旅の話・・・ハッシュやジールのこと、ロボットやコンピュータとの闘いのことを話した。時の最果てのスペッキオのことは、なんだか記憶があいまいで、うまく説明することができなかった。そのうち、スペッキオのことは薄れ、忘れてしまった。スペッキオは、旅の記憶は消さなかったけれど、「時の最果て」での記憶は消してしまったようだ。

ボッシュは聞き終えると、知らせてくれた礼を言い、独り言のようにこう言った。
「ジール様は、己の要望のために高度な人工知能をもつコンピュータを作り上げたが、そのコンピュータは進化し・・・やがて、そのコンピュータは意思を持ち、星の未来を憂い、人間たちを粛清するように仕向けていったのじゃな・・・ジール様を使って、人間たちを粛清し・・・しかし、手っ取り早く人間たちを抹消するために、爆撃という手段は使わなかった・・・それは他の生物を巻き込み、星を攻撃・破壊する行為だから・・・そうすれば粛清すべき愚かな人間と同じことになってしまうから、そうしなかったのじゃろうな。コンピュータなりに正義を貫いていたのだろう」

ボッシュの独り言をクロノたちは黙って聞いていた。

そして、ボッシュはこんなことを聞いてきた。
「ところで、お前さんたちはこの後はどうするのじゃ?旅をずっと続けるのか?」
「とりあえず、サラさんのところへ行って・・・ガッシュの様子を見舞って・・・それからは、まだ何も・・・」とルッカはAD1000年のガルディアから逃亡中だったことを思い出し、クロノとマールを見た。
「・・・・・・」クロノとマールは無言だった。が、この旅を終えた後、どうしたいのか、自分の行きたい道が見えてきたような気がした。

魔王も相変わらず無言だった。
でも、魔王はきっと・・・ルッカは魔王のことは予想がついていた。

それから、ボッシュやエイラたちに別れを告げて、クロノたちは時空を飛んだ。AD10年のサラのところへ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サラに再会し、クロノたちは、サラの知りたがっていたことをすべて話した。そして、サラのペンダントの力のおかげで救われたことで、礼を言った。

「いえ、私のほうこそ、お礼を言わなくては・・・ハッシュやボッシュのこと、お母様のことを知らせてくれて、本当にありがとう」サラは深々と頭を下げた。そして、コンピュータ・マザーブレーンが見抜いていた「ジールは孤独を紛らわすために欲望に走った」ということに胸を痛めた。でも、自分は孤独に負けずに、平和への道を模索し、未来へつなげていく・・・サラはそう誓った。

そして、サラは聞いてきた。
「これから、あなたたちはどうするのですか?まだ旅を続けるのですか?」
ボッシュと同じことを聞かれ、「とりあえずガッシュのいるAD1000年に行って・・・それからはまだ何も・・・」と同じように答えるルッカだったが、「でも、タイムマシンを使った旅はそろそろ終わりにしないといけない・・・タイムマシンはそれこそ使い方を誤れば、時空や歴史を乱し、世界を混乱に陥れるわ。使う人間はそれこそ神になれるかもしれない・・・でも、神になっても、きっと孤独で、幸せにはなれない」ルッカはジールを思いながら言った。
サラはそんなルッカに黙って頷き、「あなたたちのタイムマシン以外に・・・もしかしたら科学の発達した遠い未来でも、タイムマシンが作られるかもしれません。混沌とした未来が待ち受けているのかもしれませんね」と独り言のようにつぶやいた。

サラと別れ、クロノたちはAD10年のガルディアの街を後にした。

時の翼シルバードのところまで来た時、ルッカは言った。「魔王・・・ここでお別れね」
「・・・・・・」魔王は無言だった。
「サラさんを守るために、この時代に留まる気でしょ」ルッカは魔王を見つめた。
「うん、サラさんのためにもそのほうがいい。サラさんも喜ぶぜ」「で、いずれはちゃんと弟のジャキだ、って言ったほうがいいわ」と、クロノとマールも口にした。

でも、サラさんは、とっくに魔王がジャキだということを見抜いているわ。だって、ジールやハッシュやボッシュやガッシュの話を聞きながら、弟のジャキがどうなったのか聞こうともしなかったのだから。
いえ、サラさんだけでなく、ハッシュやボッシュも、魔王がジャキだと気付いていたに違いないわ・・・ルッカは心の中でそう思っていた。

「・・・・・・」魔王は無言のまま、しかし、シルバードに乗ろうとはせずに、身を翻し、またガルディアの街の方向へ歩き出した。

「ここまで、私たちを見送ってくれてありがとう」
「さようなら」
「元気でな」
ルッカとマールとクロノは、背を向けている魔王に手を振った。

魔王は振り返らなかった。
クロノは、ちょっと寂しげなルッカの横顔をみつめた。

「私たちもいきましょう」とルッカとマール、クロノ、クロノにふっついているプチはシルバードに乗り込んだ。
「私たちの時代AD1000年へ」

シルバードは大空に消えていった。

しばらくして、魔王は振り返った。
その視線の先には、ただ、青空があるだけだった。

そういえば・・・魔王はふと思った。
古代ジール王国時代では、王子のくせに魔法能力が劣るとジールや人々に蔑まれ、サラからは保護され、AD600年では魔王として周りのものから畏怖される存在だった・・・クロノ、ルッカ、マールが、初めてオレと対等につきあった仲間と呼べる存在だったことに気づいた。

魔王は果てしない空を見上げた。

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ハヤシ

Author:ハヤシ
2003年から8年間、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)のサイトで、マンガ「ショパン物語」を連載してました。

商業誌でマンガ連載経験あり。

主な作品 
「音吉君のピアノ物語」(小学館・少年サンデー) 
「ご令嬢金崎麗子」(集英社・スーパージャンプ) 
「スカイプレイ」(秋田書店・ヤングチャンピオン)
ほか読み切り多数。

ちなみに「音吉君のピアノ物語」(全6巻)が欲しい方はこちらへどうぞ↓
小学館コミックス「音吉君のピアノ物語」オンデマンドのページ

書き下ろしピアノ漫画「ピアニスト」(彩図社)は現在、中古本としてアマゾンなどで流通。

このブログでは、ピアノ、ショパンネタ、マンガ・物語創作、作品感想、社会ネタ考察記事を書いてます。
RPG「クロノトリガー」に、はまったので、「クロノ関連ネタ」もあります。

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○ハヤシの過去のHP(凍結)

クロノ曲ピアノアレンジ、イラスト、二次創作物語、クロノ関連雑記などを保管したHP↓
「クロノトリガーとドラゴンクエスト」

マンガやピアノなどについての過去の雑記があるHP↓
「マンガとピアノの道」

ハヤシのピアノ演奏録音↓
「クロノ曲」ピアノアレンジ
「ショパン」の曲


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